2010/07/29

自分の強みを探すコツ

サラリーマンの方であれ、起業家の方であれ
自らの強みを知っているのと知らないのとでは、雲泥の差があります。

企業単体の場合で例を挙げると、
営業部、経理部、統括本部、開発部など社内の部署がそれに該当します。

同じ営業部の中でも、市場開発、営業企画、営業本部など
だんだんと専門分野に、絞り込みが行われてくるのが分かります。

より専門的な分野に特化することで、
進むべき方向性が明確になったり、差別化できる力が生まれます。


どんなポジションにあっても、自分しかできない強み=USPを持つことは、
誰かに必要とされるには、必須です。

誰かに必要とされるという事が、需要や注文に繋がり
最終的には、収入や信頼へと繋がってゆきます。
それを実現したのが、ブランドやネームバリューでしょう。

どんな方でも、自らの強みを知り、磨くことが
仕事における第一歩、と捉えることができると思います。


それでは、自分の強みはどうやって見つけるのでしょうか?
これには、誰もが試行錯誤していることでしょう。


ヒントは、記憶にあります。
過去にさかのぼると、いろんなものが見えてきます。

●どんなことに興味を持っていたのか?

●どんなことで褒められたことがあるのか?

●時間をかけていたことは何なのか?

あげてみればかなり単純ですが、結構難しい作業です。

なぜなら、自分が体験したり、考えていることは
思ったよりも無意識状態であることが多いからです。


記憶を辿るのが苦手な方は、思いだすツールを利用するとよいでしょう。

昔のアルバム、日記、好きだった曲などがそれに当たります。
見たり、聞いたり、読んだりしているうちに
自分の昔を体感していると、ぼんやりと思い出されます。

そこに挙がってくるいろんな要素が、才能の宝庫です。


意識しない状態で、もう既に自分が持っている能力ですから
自分が持っている能力なんて大したことない
と思う傾向が、非常に強いようです。

ですが、取るに足らないと思っている能力を
実は欲しがっている、という人はたくさんいます。

それが見つけられなかったり、欲しい人があることを知らないだけです。


お笑い芸人なんて、見た目だけで判断すれば
巷にいる、ただの面白いおっさん連中かもしれないですが
メディアに出れば、立派なタレント(=才能)です。

おそらく、人を笑わせるという事が楽しかったり
好きだったりした才能を、努力で伸ばした結果なのでしょう。


更に、才能を2つ以上かけ合わせると、
完全にそのひとしか持っていないオリジナルな才能が出来上がります。

お笑い芸人なのに、歌が上手いとか、料理がうまい、となれば
個人の輝きが増すのは、テレビを見ていれば、よく分かりますね。

小栗旬の映画監督とか、福山雅治にカメラとか、挙げればたくさんあります。


私はこれをUSPだと思っています。


ほとんどの場合、自らの過去を見直すことなく過ごしていますから
自らの才能に気付かないまま、今の自分があるだけです。

仕事をするという事は、自らを掘り下げることからはじめてみると、
随分と違った自分を見つけることができるでしょう。


ポイントは、あせらずじっくりと、自分を信じて棚卸しすることです。