2010/12/27

相手にどれだけ興味を持てるか

起業家として仕事を獲るためには、自己アピールが必要です。
ですが、自己アピールをしてゆく前に大切な事があります。


それが、相手に興味を持つことです。


ものすごく積極的にアピールするだけの人は、
売り込みだけのセールスマンと同じです。

よほど欲しいと思っている人ではない限り、
うっとうしいと思われて、それっきりです。

ひょっとしたら、欲しいと思っている人でさえ
興味を持ってくれない可能性すらあります。



自分のアピールをする前に、相手への興味を持つことは
起業家にとって必須の資質のようにも感じられます。


もっと言えば、相手の興味のある分野は記憶しておく位が
自分のネットワークを広げてゆくのに理想的です。


例えば、

自分の知り合いから、対応できない範囲で相談を受けたとき、
もし過去に知り合った人の中で役に立てそうな人が見つかれば
紹介することができます。


中途半端な紹介では、どちらにも悪影響がでますが
相手に”つて”が無かった場合は、紹介した側にも
紹介された側にもメリットがあります。


人と人の橋渡しをしてあげることができれば
自分自身に対する信用度は自然に上がり
ネットワークはどんどん広がってゆくことでしょう。


紹介した人どうしが上手くいけば
尚更に紹介した自分自身の株が上がります。


自分のネットワークで、他の誰かと繋がりが生まれれば
どんどん自らの市場価値が上がってゆきます。


自己アピールも大切ですが、相手が仕事にしていること
興味を持っていることや望んでいることは
しっかりと自分の中に落とし込んでおきましょう。


他人に興味を持つことは、
必ず自分に対して興味を持ってもらう事で返ってきます。


それを目的にするのはどうかと思いますが、
自分に対する見返りばかりを求める人に
本当の信頼関係は作りにくいはずです。


ただし、紹介するということは
自分の信頼関係を渡すことと同意です。

いい加減な紹介はもとより、
しっかりと紹介に値する人材を人選しなければ
大きな失敗をすることにもなりかねません。


まずは、自分の人脈を洗い、紹介に値するかどうかを
きちんと吟味することから始めると良いかもしれません。

2010/12/20

イライラしている自分に気づく

幸せに過ごせているか?
ということについては、ひとつのバロメーターがあります。


イライラした感情との距離感です。
人は、些細なことで不快感を持ってしまいます。


車が渋滞している。
メールの返事が届かない。
子供の態度がよろしくない。
世話になったお礼も言われない。
約束の時間に間に合いそうにない。
・・・・


世の中には、イライラの素が満載です(笑)


ですが、同じ現象が起きてもイライラしない自分もいることに気づきます。

それは、

1、イライラを感じさせないほど楽しいとき、満足しているとき

2、相手のことを思いやっているとき

3、自分の中で負の感情を整理できたとき


私が思いついた3つです。



イライラしないためには、どれも限定的な条件が付いていることに気づきます。


1の場合。
楽しい状況、自分が満足しているを自分で作り出すことができれば
あまりイライラを感じなくてすみそうです。

ワクワクすることをしたり、自分の好きなことをすることですね。


2の場合。
相手がある場合は、相手の状況や心情を酌んでみるのは大切です。
イライラする前に、なぜ相手がそのような態度なのかを考えるのも
非常に重要なことだと思います。


3の場合。
嫌なことがあっても、次起きるであろうことに意識を変えたり
起きたこと自体にあまり執着しないでいられれば、
イライラは無くなります。


これらを良い方向性でまとめると、イライラする感情は、

・できるだけ、自分が好きなことをしている状況下にあり
・相手の立場、都合で物事を解釈し、
・良くない現象より、次起こるであろう期待へ意識を向ける。


これらを意識的に作っていられれば、
落ち着いた意識を続けて、穏やかな生活が送れそうです。



どんなことにも、原因を自分に求める習慣
これが日々の暮らしをよりよいものにしてゆく素ではないでしょうか?


ですが、時には感情を表現することも大事ですね。


いずれにしても、自分らしくあるために
意識的でなければならないのは、間違いないようです。

2010/12/13

応援される人になる

応援される人になることは、成功に不可欠と言えます。


ビジネスは、事業内容とは無関係にと言ってもいいくらい
応援してくれる人がたくさんいる人ほど、上手くいきます。



例えば、皆さんが新たにビジネスを立ち上げたとしましょう。


まずは、いろんな人に告知しなければなりません。
そんな時に、皆さんの代わりになって
積極的に紹介してくれる人がいたらどうでしょう。


また、お店を経営していたとしたら、いろんな情報も気になるところですが
ライバル店の情報や業界の新しいサービスなど
皆さんが欲しいと思う情報を、届けてくれる人がいたらどうでしょう。


考えるまでもなく、協力者が多いほど成功率は上がるのは
ものすごく当たり前のことです。



応援してくれる人が多いほど良いのは当たり前ですが
どうやったら応援してもらえるのでしょうか。



それは、
自らが応援してあげる事が一番でしょう。



まずは、相手に対して関心を持ち
相手が興味があることを知り
相手が応援を望んでいることを把握することです。


抵抗がある分野に、無理に入ることは必要ありません。


自分ができること、力になれそうなこと
少しでも良いから協力してあげたい
そう思うだけで相手には伝わるものです。




それから大事なのは、助けて欲しい内容を
具体的に口に出すことです。


手伝ってあげたいなと思ってくれる人がいたとして
その人がよほど親密でない限り、
皆さんの望んでいることは分からない訳です。



多くの応援をもらうためには
多くの人に対して興味を持つことと
多くの人にお願いすることだと言えるでしょう。



ですがおそらく、日本人の方であれば、
相手に対しての興味は持つことができても、

お願いすることは苦手という人は、
結構多いのではないでしょうか。



私は、このお願いすることがとても苦手です。
それは、協力してほしい内容を相手によって
選ばなければいけないからです。


自分が相手に協力する事は前提として
この人にならこんなことをお願いしたら良さそうだな
という内容は、よく吟味しなければなりません。



自分がお願いをすることもなく
相手がベストの応援をしてくれるのが一番理想でしょうが
たぶん、それは期待しないほうが良いでしょう。



相手の望むこと、自分が望むこと
どちらも独りよがりにならないようにしっかりと把握することが
よいパートナーシップを築く前提となります。


もちろん、応援行為自体をビジネスとして認識しあうのも
今は普通に起こっていることですね。


いずれにしても、自分のこと、相手のことをよく知らないまま
良い応援をもらう事はありません。

2010/12/05

夢に確実に近づく実践的な手法

夢という言葉には、人や年代にによって格差を感じることがあります。

ちびっ子に将来の夢を聞くと
「野球選手」「パイロット」「アイドル」「お姫様」

いろんな希望に満ちた答えが返ってくることが多いのですが、


30を過ぎた位の大人に同じ言葉で問いかけてみると
どんな答えが返ってくるでしょうか?


実際に試してはいませんが、
子供の頃ほどの大きな夢や希望が返ってくることは
無いのではないでしょうか?


それは、自分の身の程を知ったからなのか
はかない夢だと悟ったのか分かりませんが

自分には手の届かないものだ
と思っている傾向があるのは間違いないでしょう。


人生経験と共に多くなる挫折や失敗は、
夢への大きな期待をしぼませていくのだと思います。


ですが、大きな夢を実現するための
現実的な一歩を、簡単に踏み出すことができるんです。



信じられないことかもしれませんが、
それは、望みややりたい事を常日頃の会話に出して話すことです。



最近私は、昔は口にしていなかった言葉を
知らないうちに言っていることに気が付きました。


それは、
「アフィリエイトをしている」
という一言です。


言えなかった背景には、
稼げていないのに口には出せない
全うに働いている人間でない
仕事として後ろめたい


そんな気持ちからか、
はっきりと何をしているのか答えられずにいました。


しかし、真剣に取り組んでいるうちに
人に会っても普通に話せるようになってゆきました。


やっぱり少しは稼げてないと、おおっぴらには言えないと思いますが
あまり結果は関係ないと思います。


自分がどれだけ情熱をかけているのかが大事です。



そして、言葉にして発した時に
周りが必ず反応してくれるようになります。


「実は、ホームページが作れなくて困っている」
「お客さんが集まらなくて困っている」
「どうやったらいいのかはっきりと分からない」


声に出すことで、
自分を必要としてくれる声が
集まってくるではありませんか!


ワクワクを突き進んでいることならば
恥ずかしくても、ほとんど関係ない事に気が付きます。


そこ気がつけたのなら、夢や希望にも真剣に向き合い
周りに表現してみましょう。


必ず、引き寄せられること、引き寄せられる人たちが
周りに集まってきてくれることでしょう。


それこそが、夢を確実に自分に引き寄せる
最も実践的な取り組みです。

2010/11/28

常識にとらわれない発想と実行

人が好むもの、嗜好性は千差万別です。


そんな中であなたが仕事にするほど好きになったことは立派な強みです。
強みの中には、常識とは違う世界が広がります。


一般的な意見と、大好きな人の意見とは
入り込むほどに違いが出てくるのも面白い特徴ではないでしょうか。


好きだからこそ譲れない、
好きだからこだわる
好きだからこそ好みが分かれる

好きであるからこそ、他とは違うものが好まれる傾向があります。


ですから、一般的なものよりも
よりマニアックにこだわったものが持て囃されるのは
当然のことかもしれません。



一般的な意見を聞くと、
そんなもの必要な人はいないとか
売れるはずがないという声も聞かれるでしょう。


ですが、そんな正論がすべてが正しい意見とは言えません。

食べるラー油なんて誰が考えたでしょうか。
売れるに違いないと思われたでしょうか。


大企業がカバーするような
誰もが好む広いシェアを取りにいくのは無謀かもしれませんが

濃い需要が存在するニッチなところを責めるのは
大好きな事を仕事にする小さな起業家には、
非常に有効な戦略です。


少なからず需要があることは重要なことですが
それ以上に、自分が信じるこだわりを貫いた方が良いと思っています。


こだわった方が良い理由は3つあります。

・品質やサービスの質が上がる
・強い信念を裏付けに継続性がある
・ファンが生まれる


短いスパンで成功をイメージしている人は多いかと思いますが
10年ほどのブランクを経てブレイクしている成功者も少なくありません。
こだわり続けた結果として、ついてくるものもあるようです。


梅酒のように例え売れなくても、
認知される時まで続けてゆくことで受け入れられたものもあります。


短期間にブレイクするものは短命ですが
長い時間をかけて認められるものは、ブランドとなり
ファンを作りあげるために、簡単には廃れません。


短くブレイクするのと
長いスパンでファンが生まれるのと
どちらが良いですか?


自己満足はいけませんが、
自らが欲しいと思うようなサービスは
必ず欲しいと思ってくれる人がいます。


マイナス意見も気にせず
決断して行動し続けられるかどうか?


すべてはそこに成功の秘訣が掛かっているのではないでしょうか。

2010/11/21

声を聞き、感謝を集める

資本主義社会は、お金を中心にまわっています。


お金にマイナスの感情を持つ人も少なくありませんが、
お金を稼ぐということは素晴らしいことです。


もしあなたにマイナスの感情があるのなら、変えておいた方が良いです。
そうでなければ、稼ぐことを潜在意識がストップさせようとします。


お金への負の感情を変えるにはこういうのもありです。


それは、感謝を投影したものをお金と考えるという解釈です。

・困っていることから助けられたり
・不安が解消したり
・イライラの原因が取り除かれたり
・とても元気になったり
・願望が満たされたり

いろんな欲求が満たされることでお金は集まります。


小さな感謝から大きな感謝まで
お金は感謝の対価として受け取るものだと考えてはどうでしょう。



感謝を受け取るには、今に目を向けなければいけません。


感謝される前の状態は、少なからず悪い状況下にあります。
悪い状況というものを認知し、改善するステップが必要です。


あなたが飛び込む業界の声を聞きましょう。


●声は、誰から聞くことができますか?
●声は、どこから聞こえてきますか?
●声は、どんな時に発せられますか?
●何が問題なのでしょうか?
●どうして問題が起きるのでしょうか?
●どうしたら治まりますか?

これらのことは、具体的な形として意識できるようにしましょう。
実際に感じることができれば、能動的に動けます。


声は1回ではなく、ずっと聴き続けなければいけませんので
具体的に実現してゆく仕組みが必要になります。


忘れてはいけないのは、
誰?ということがハッキリとしていなければならないことです。


あなたが満足させたい人は誰ですか?
声を聞き続ける仕組みを作っていますか?


あとは、それらを重要なものからひとつずつ消してゆくことです。


シンプルなことを続ける仕組みづくり
風化させない企業風土こそ
オーナーが考えるべきポイントではないでしょうか。


あなたを必要としてくれている声をしっかりと聞いて
あなたのやり方で満たしてあげましょう。


感謝をたくさん集めることは
幸せな起業家にとって、一番の醍醐味です。

2010/11/14

最大限に自分を生かす逆転の発想

起業をすると決心した時、自分ひとりです。
一人ぼっちは寂しいものですが、好きな事が出来るのもメリットです。


一人で歩き始めた時、信念があると思います。
「絶対に成功してやる!」
「幸せな人生をつかむぞ!!」
「信じる道を極めてやる!!!」


信念には理由があり、モチベーションもあります。
後は、自分の製品やサービスを世間に出してゆくことが必要になります。


ほとんどの場合、起業時点では無名です。
有名な製品、サービスで溢れている世の中で
どうやって存在を知らせていけば良いのでしょうか?


インターネット広告を使う。
折り込みチラシを配布する。
フリーペーパーに掲載する。
口コミに任せる。


いろいろな手段がありますが、最も有効だと思うのは
コラボレーションだと考えています。


コラボといっても、自分がメインではありません。
あくまで、コラボする相手が中心となることで
相手に恩恵が向くようにタッグを組むことです。


ここで、そんなこと時間の無駄だと思ったら
私の話をよく聞いて下さい。


コラボレーションとは一体何でしょうか。
それは、パートナーと顧客と自分とのの互恵関係です。


パートナーが自分に対して有用性を認めてくれると言うことは
パートナーの顧客にも認められるということです。


コラボで結果をだすことによって、自分のブランディングが
自然に出来上がってくることが理解できるでしょうか。



コラボするパートナーにとって有益であることは
そのまま自分への恩恵となって返ってくることになります。


パートナー選びの重要性は前にもお話しましたが、
それを踏まえたうえでコラボパートナーを増やしてゆけば
自分の露出は自然と高まってゆくでしょう。


直接顧客にプロモーションする手段が王道である今
どれほどの人が相手に恩恵を与えようと考えているでしょう。


そもそも、自分中心に考えている人が起業するとして
どうなると思いますか?


ビジネスの基本は、貢献です。



顧客という位置づけを、金銭で購入する人たちのこととした場合、
顧客は何の信用もない製品やサービスを購入するでしょうか?


よっぽど困っていて、それにあなただけがぴったり当てはまらない限り
その製品やサービスを選ぶことは考えにくいと思う方が賢明です。


開業してすぐ購買というステップを期待するのは急すぎでしょう。


少なくとも、見込み客に対しては

認知

信頼

購買

というステップを踏む方が、適切だと思いませんか?


コラボは、認知と信頼を一度に勝ち取れる可能性が高まります。
しかも、失敗のリスクは自分一人の時ほどは大きくありません。

自分のプロモーションをするのはそれから後でも十分です。


自分の事はとりあえず置いておき
相手への貢献を最大限に考えてみる。


そうすることで、起業したあなたの価値がどんどん高まることでしょう。

2010/11/08

企業の存在意義を考える

今年も残すところあと2カ月になりました。
今年の元旦に目標を立てた方は、
達成へ向けて、あともう少し頑張りましょう。


もう達成してしまった方は、次の目標を決めて
動き出しても良いでしょう。


私も、あと2カ月頑張りたいと思います。



季節の変わり目は、亡くなる方も増えますが、
自分がこの世からいなくなるときのことを考えてみます。


突拍子もない事と感じられることかもしれませんが、
時間が有限である限り、逆算の考えは必要です。


あなたが亡くなった時、どんな人たちが悲しんでくれるのか
考えてみたことはあるでしょうか?


私は、大勢の人に悲しんでもらえる生きざまというのよりも
生きた証を残せればいいなあと考えています。


証というのも、形として見えるものではなく
考え方のようなものです。


自分の考えが1人の人にでも根付き
そのことで、色んな人が楽しくなったり、救われたりすると
生きていた意味があったかなあと感じます。


そこを目指して、仕事を成し遂げてゆきたい
そう考えています。



ビジネスにはビジョンというものが必要になりますが、
数値的な達成目標ではなく、起業(企業)の存在意義をはっきりとするには
死から逆算して見るのも1つの手かなあと思います。


若いうちに死を意識することは少ないかもしれませんが
人生の目的や時間制限を考えれば、必要なことではないでしょうか?


ビジネスの原点は、誰かの役に立つことです。

役に立つ方法もいろいろあると思いますが、
自らの信念やビジョンを明確にしていれば


運営してゆく中で企業の存在意義がブレることはないでしょう。

2010/11/01

ビジネスが失敗するパートナーの選び方

ビジネスパートナー選びは、
ビジネスを成功させるのに、非常に重要な要素の一つです。


考えられるパートナーの要素には、次のような要素が浮かびます。

1.自分には無い能力をもっている。

2.参考になる考え方や視点をもっている。

3.顧客目線である。

4.ビジネス以外でも交流したいと思える人柄。

5.嘘をつかない。信頼できる。


挙げればたくさんあるでしょうが、
能力だけでは不十分だというのは誰もが気付く点でしょう。


あなたがパートナーにしたい一番の条件はなんですか?


人間性でしょうか。
過去の実績でしょうか。
共感できる考えでしょうか。


どれにも事業主としての考えが表れることでしょう。


正解があるようで、ないものともいえる部分かもしれません。



私が最近ビジネスパートナーに必須だと思う要素があります。


それは、素質や資質的な部分ではありません。
後天的な要素です。



それは、相互理解またはそのような姿勢です。



パートナーシップとは、相手の理解にあると考えています。

自分のことを考えて、利益を優先したり、エゴを通すことは
最終的には顧客を遠ざけることにつながります。


相手の考え方や、特性、将来目指したいビジョンなど
お互いに理解し、共有しあうことができれば、
パートナーシップはより強めあうことになるでしょう。


同じ価値観や、同じ境遇であればそれだけ
パートナーシップはより強力なものになるでしょうし、

理解し合えばし合うほど、より高い品質が実現できるでしょう。



相互理解を深めるためには、
相手に興味を持って接することに尽きるとおもいませんか。


自分に興味を持ってもらおうと思うのならば、
まずは相手に興味を持つことが前提だと思うんです。


相互理解を深め、お互いの短所を補うような関係ができれば
ビジネスはより堅固なものとなるはずです。


逆に、相手の欲しい部分だけを見てパートナーを選んだ場合ですが、
失敗する可能性は高くなるでしょう。

理由は、相手も同じ目線でいる可能性が高まるからです。

利害関係の一致だけでは、関係が強固になるには足りません。



ここでもやはり、自らの考え方や行動が
最終的なパートナーシップを決定づけることになりそうです。



あなたも、理想のビジネスパートナーを見つける努力や
現在のパートナーとの信頼関係を日々磨かれていることでしょう。



もし、ビジネスパートナーについての意見がおありならば
私にもぜひメールを頂ければと思います。



あなたのご意見をお待ちしております。
起業の疑問、不安、葛藤などあれば気軽にメールを下さい。


わたくしなりの返事をお約束します。
起業家は一人になりがちだと思いますが、気持ちを分かち合えるだけで安心します。

2010/10/25

第3者意見との付き合い方

ハードへの投資を必要としない独立起業が増えています。
いまの不景気の流れもあるからでしょう。

あなたもひょっとしたら考えられているかもしれません。


そうなれば主にサービスを提供する事業を開始することとなりますが、
開業してからすぐに軌道に乗るケースは稀だと思われます。


最初の時期は、顧客を探すために営業したり、人脈を開拓したり
実際にサービスを提供する作業よりも顧客開拓が重要です。


そうしている中でいろんな意見に出会うことでしょう。

「これからの時代は、もっと●●じゃなくては駄目だよ。」
「独立するのなら、●●の方が見込みがあると思うよ。」
「成功したいのなら、●●は絶対に必要だ!」

成功者と思われる人から、一般庶民レベルまで
いろんな人と会っていくといろんな意見が聞かれます。


それぞれの人生観や経験論、学習の結果でのアドバイスでしょうが
これらに翻弄される起業家は少なくありません。


かく言う私のケースでは、
「そんな仕事では儲からない。」
「家族を食べさせてゆけるのか?」

などという意見も聞かれることがありました。


確かに、一理はあることがほとんどです。


ですが、ここで重要なのは、第3者の意見が
どれほどサービスに的確に当てはまるのかだと思います。


個人の持つスキル、人脈、得てきた経験値
興味のある分野、持っている人格、性格など
アドバイスしている人は、どれほど理解しているでしょうか?

それから、時代のニーズやマーケティングについて
どこまで掘り下げた情報をもっているのでしょうか?


どんなアドバイスや忠告も、相手の経験値でものを言えば
新しいものほど、ぴったりとは当てはまりません。

あくまで、そのような例もあるということに過ぎません。


あなたのサービスを欲しがっている人たちは、
顕在化ニーズよりも、潜在化ニーズの方に爆発力があります。

むしろ最初は、そんなものと思われる方が
ヒットの可能性は高い、とも取れるかもしれません。



私は、第3者の忠告やアドバイスがマイナスの意見であれば
全く無視してもよいぐらいだと思っています。


むしろ、やめた方が良いと言われて成功した人の方を大勢知っています。


成功に一番大切なのは、自分自身の達成欲であり
モチベーションを維持させることだと思っています。


マイナスに働くアドバイスは、モチベーションを下げさせます。

モチベーションが下がることこそが、
成功の可能性を下げる一番の元凶に他なりません。


モチベーションが継続して維持できているとすれば
いずれ誰かに必要とされる日が必ず来ます。


特定の人に必要だと信じ、顧客のために磨いてきたものは
必要だと思う人に届くまで時間がかかるだけの話です。


ワクワクを原点に仕事を考え、顧客のために提供するのであれば
失敗する可能性は非常に低いと断言できます。


採算が取れる取れないなどの、経営手法は置いておき
問題は、モチベーションがマイナス環境でしぼんでしまわないか、
継続できなくなって認知されないかのどちらかでしょう。


その間に必要なアドバイスは、より自分を理解した人
もしくは、そのサービスを欲しいと思っている人
よりマーケティングに秀でた人からのものであるべきです。


アドバイスされている相手の資質もよく見極めて
プラスになる面をうまく吸収できるように選びましょう。

2010/10/18

個性を生かす起業とは?

その人個人が持って生まれた才能とは、個性です。


個性には、賢さ、器用さなどといった誰もが才能と認めるものと
世話好き、完璧主義など必ずしも才能には思えないものがあります。

ですが、個性のほとんどは才能であり、磨くことで
他者にはない差別化された能力を身につけることが可能になります。


一方、能力というものには、必ず1つではない幅があります。

ゴルフの能力なら、スイング、パッティング、ゲームメイク
プレッシャーに負けない精神、コース戦略など
複数のものが組み合わさってできています。

能力というと単一的に考えがちですが、いろいろな側面が絡み合い
その結晶がひとつの能力として認められるというのがほとんどです。


幸せに生きてゆくためには、自分の好きな事を知り
自分の生かせる能力を知り、それを磨くことが必要だと私は考えています。

ですが、磨くだけではなく、仕事とするには
戦略的なマネージメントも必要だと感じています。


ひとつの才能は、いろんな形で磨きをかけること、
磨いてゆく方向性を見定めることで、
仕事として成果を出せます。


例えば、パソコンが得意であるとします。
しかし、ただパソコンが得意であるだけでは
仕事の成果として、まだ何も生み出すことはできません。

パソコンの中でも、ワープロソフトが得意であるとか、
グラフィックに長けているとか
より専門的に特化した形がまず必要になります。


次に、得意分野をどう相手に向かって提供するのかです。
個性の中に一人で黙々とやるのが好きというのがあれば、
ソフトの開発なども良いかもしれません。

他にも、苦手な人に直接教えるのか、
パソコンスクールを設立するのかなど、切り口も様々です。


こうやって考えてゆくと、ひとつの才能だけでなく、
いろんな自分の才能を知り、その才能の交わるところで、
ビジネスを考えてゆくというのも良いかもしれません。


ただ、注意しなければならないことは、
好きな事をやるという本質は非常に大事ですが
提供する側は、提供される側の需要を重視しなければいけません。

そもそも、相手が必要をしないものは提供する必要性が生まれません。

好きな事の中でも必要とされるニーズをしっかりととらえて
提供する側に回ることが大前提です。


顧客のニーズをよく踏まえたうえで、
自分の才能を複数挙げてみてはどうでしょうか?

2010/10/11

長期目線の地図

ものごとを成功させる秘訣の一つに長期的に考えるというのがあります。

優れたサービス、製品は、短期で物事を充実させることは困難です。
物であれサービスであれ、しっかりしたものを築くのには時間がかかります。

提供するものというよりも、顧客との信頼を作り上げる時間だったり
クオリティやアフターフォローを上げるためのものであったり、
時間と人という資源が必要な部分だと思います。


どれだけでも時間をかけたいのですが
現実問題として費用対効果の問題があります。

素晴らしいものでも完成しなければ意味がありませんし、
できたものが素晴らしくても時期を外せば必要なくなります。


何かを成し遂げようと考えた場合には、
まずしっかりとした計画が必要になります。

計画自体は短くも長くも作れると思いますが
短ければ頓挫する可能性が高まり、長ければ非効率になります。


起業家には、雇用者とは異なり常に結果を求められています。
自らがキャッシュポイントとならなければ、収入は得られません。

収入とは、信頼です。
信頼を勝ち取るには、良い商品だけでは成り立ちません。


良い商品であり、必要な人に認知されること、
最後に信頼関係があって初めて受け入れられます。

ココを築いて行くのには、短期的な目線では
いずれ厳しくなることが予想されます。


目先の収入が欲しくて、安請け合いする。
商品に見合わない誇大宣伝や価格。
アフターフォローを軽視する。

短期目線で陥りやすいことは、挙げればたくさんあります。


私が今意識していることは、
ひとつの納得いく形を最小モデルで、まず実現することです。

ひとつの最小モデルを完成させるまでに、拡大路線に動かすと失敗します。
最小モデルだけに気を取られていると、一向に仕事は捗りません。


最小モデルを完成させたら、モデルを複数展開させること。
これが私がベストだと、今考えている長期目線の地図です。

2010/10/04

ブレない自分軸

好きなことで起業する、と決心したまでは良いですが
時間経過とともに、自信が無くなってくることは多いです。


自分と似たようなことで、既に成功している人がいたり
全く誰も見向きもしないような仕事だ、と感じたり
成功した人の別の方法に変えようかと考えてみたり

毎日が葛藤の連続と言っても良いかもしれません。


起業というものは、ゼロからの出発です。
未知数の塊ですから、成功するかどうかなんて誰にも分かりません。


誰にも分からないことですが、
ある程度の時間経過でも成果が出なかったら
どんどん不安になります。

この仕事を選んで良かったんだろうか?
世の中の人に受け入れられるのだろうか?
食べて行くことができるのだろうか?

今やっていることに自信が持てなくなったり
最初の方向から、ブレてしまうこともあるかもしれません。


そんな時には、誰かに頼るのではなく
自分自身への問いかけが重要だと思っています。


自分の力の源は何だろうか?
何をしているときに、心から喜びを感じるのだろうか?
独りよがりになっていないだろうか?


自信は、一人で持つことが難しいですが
好きなことをやっている分には我を忘れます。
本来の自分を実感できているからでしょう。

自分の本当に望むことを知っているということは
それだけで、ブレにくい軸を持っていることに他なりません。


ブレる時には、自信が無くなり葛藤に負けるパターンと
今までの戦略を見直して、より良くなるパターンがあります。

戦略をより良いほうに見直すには
自らを良く理解することが必要不可欠です。


自らの心の源泉に従って
自らの信念、ワクワク、存在意義を意識した時に
目的に対しての強い原動力が生まれ
ビジネスが動き出すのだと信じています。

軸を持っていれば、他人の意見の取捨選択ができ
成功の確率はぐんと高くなるでしょう。


ソースのワークショップは、ブレが起きた時にこそ
起業家におすすめしたいプログラムです。

2010/09/27

ピンチはチャンス

ピンチはチャンスだ!
このフレーズを聞いたことのある人は結構いらっしゃるでしょう。

ピンチにも程度があるかと思いますが、
人生を覆すようなピンチというのも、多くの人が経験されています。


世界で有名な人では、ヘレンケラーやベートーベンです。

ヘレンケラーは、視力、聴力、言葉を失った人ですが、
福祉と人権問題で活動したことで知られています。
ベートーベンも、耳がほとんど聞こえなかった作曲家として有名です。


身近なところでは、
アップル創始者のスティーブジョブズや
五体不満足の乙武洋匡(おとたけ ひろただ)さんなどでしょうか。
探せば、もっとたくさん見つかると思います。


悩みが極大化したものが、
障害であったり、孤児であったり
戦争であったり、飢餓であったり
世の中には、いろんなピンチや不幸がたくさん存在します。

そんな中で、偉人と呼ばれる人たちは
どうやってピンチを克服し、成功を収めたのでしょうか。


ピンチに陥った人たちは、たいてい自分を呪い自暴自棄になります。
しかし、何かをきっかけに立ち直り、道を切り開いてゆきます。
悟りとも言えるかもしれません。


起きてしまったことは、嘆いても元には戻らない
それよりも、どう生きるのかが自分にとって重要である。


この事を理解して、
時間経過と努力と共に、ピンチそのものを受け入れてしまう
そんなところに、偉人の偉大さを強く感じます。


運動をしないと太るように、鍛えないとなまる様に
良いものは放置しておけば、劣化してゆきますが

逆境にあるものは、常に意識され、鍛えられ
いつの間にか、唯一無二のものを創り上げています。


そういう意味では、人によってはピンチは成長の糧であり
人によってはただの不幸の源であるのでしょう。


大切なのは、ピンチに陥ったときに考えるのではなく
ピンチを想定して、日頃から準備し、鍛えておくことだと思います。


実際に不幸を受け止め、前向きに考えるのは難しいかもしれませんが、
今ある自分が一番幸せになれるには、考え自身を変える以外にない
そう思います。


別の意味では、今ある幸せを意識することも大事です。
健康であること、ご飯が食べられること、両親が健在であること、
住む場所があること、家族がいることなど、

今あることに感謝して、ピンチを積極的に受け入れる
偉人はそんな偉業を成し遂げたからこそ、偉人なのだと思います。


ピンチは向こうからやってきますが、
チャレンジとは、自らがピンチとチャンスを招くことです。

ピンチとチャレンジを自ら買って出るくらいが
実は、幸せに成功するのに一番良い方法なのかもしれません。

2010/09/20

良い会社って何だろう。

あまり元気のない日本経済ですが、
有名な会社が、これからも淘汰されてゆくでしょう。
そして新たなリーダー的会社も現れると思います。

今だと、ユニクロや無印良品などでしょうか・・・。
いろんな会社を見ていて、気になるところをお話します。


会社は営利団体です。
どんな理由であれ、利益を追求する必要があります。


ただ、会社としての本質を見失ってはならないと思います。
その本質とは、提供する物であれ、サービスであれ、

ユーザーに、利用して良かったと思って頂くこと。
相応の価値を認めて頂いた上での、対価として交換するのが
お金だという本質です。

顧客に等価交換以上の気持ちを持ってもらえれば
勝ち組として、残れる可能性は高いでしょう。


良い商品やサービスには気持ちよくお金が支払えますが、
粗悪品や程度の低いサービスはお金を払ったことで気分を害します。


これからの企業は昔と異なり、
ある程度の欲求を、既に満たされた人を対象とするため、
より深く、かつ需要に即したサービスでなければ
満足を与えることは到底できません。


多様化したニーズを的確にとらえる努力が、継続して必要です。


この本質を理解している企業、オーナーは
どれほどいらっしゃるでしょうか?

はじめは顧客志向を掲げられるところでも、
繁栄とともに、その気持ちを忘れる企業も多いように思います。


会社が利益を得るということがどういうことなのか
この辺りに、社会還元させる考えも必要ではないかと思います。


起業するにせよ、転職するにせよ、

向かう方向性が顧客にしっかりと向き合っている、
場合によっては地球全体とも向き合っている、

この方向は外せないと思います。


私は、この辺りを重要視して日本の企業を見つめてゆくつもりです。
私自身も間違ってしまわないように。

2010/09/13

好きなことは仕事にしない方が良い?

天職という言葉を、しばしば聞くようになってきました。
私自身のフィルターにかかっているだけ、ともいえますが・・。


一昔前の日本と違い、物質的に恵まれてきた今では
精神的な満足に向かっているのが明らかです。


必死で働くサラリーマンに疲れたり、
ふっと、自らの人生について考えさせられることがある。

そんな人が増えているのかもしれません。


私がビジネスマン時代に、一際心惹かれたのは、
「大好きな事こそ仕事にするべき」という発想でした。


それまでの常識では、

●楽しいことは、仕事にすると楽しくなくなる。
●好きな事をして、食べてゆくことはできない。

こんなことが、私たちの意識に擦りこまれていたように思います。


しかし、実際はどうでしょうか?


私の周りには、仕事が好きだと言っている人は、意外と結構いたりします。
好きだと言っている人ほど、成功者が多いのは言うまでもありません。


仕事をしているうちに好きになった、というものも多かったのです。
だとすれば、大好きな事を仕事にするのは、ありではないでしょうか?


そこには、いくつかのコツがあると思われます。


それは、自分の好きの分類分けです。


好きな事を自分で仕事にする場合は、オーナーになります。
まず、自分でオーナーとなって仕事をするということで考えます。


オーナーとは、経営をすべて切り盛りしなければなりません。
仕事の大枠には次のようなものがあります。

1.顧客に提供するものを考える

2.顧客に提供するものを作る、与える

3.損益計画を立てる

4.広告、営業活動をする

5.会社の内部体制を整える

6.社内教育

7.帳票類の記録

まだまだあるかもしれませんが、これくらいは最低限必要です。


こうやってみてみると、
結構な幅をもった内容が必要であるのが分かります。


雇用される側であれば、求められる能力は一部分でもOKです。
ですが、オーナーともなればすべての資質が必要になります。

そういった意味合いでは、あることが好きという資質よりも
ほとんどが嫌いでないことが重要なのかもしれません。


アウトソーシングも重要な考え方ですが、
最終的な意思決定は、オーナーの力量に左右されます。


ですので、好きな事を仕事にするのに
ワーカーとしてやってゆく方針は、比較的に実現可能で

オーナーとしてやってゆくのには、
十分な見通しと、情熱や覚悟が必要である、ということに尽きます。



好きな事で起業するのか、好きな事で就職するのか
ここを十分に考えるのがとても大切です。

2010/09/06

経営ビジョンと潜在意識

どんな人に聞いても返ってくる同じ答え。
どんな専門家に聞いても、同じ意見が聞かれることがあります。

私はこれを真理、真実と思っています。

例えば、
・引き寄せの法則

・与えれば増えてゆく

・読書は人間に必要不可欠なもの

ちょっと考えただけでもいろいろありますが、

○思考は現実化する

○夢を携帯すると現実化する

というのも、真実だと思います。



起業するに当たっては、それぞれがいろんな思いで決意するのですが
どのようになりたいのか、をイメージできない人には
明るい未来は開けてきません。

イメージできないが故に、行動できなくなるからです。


明確にどうなりたいのかを強烈にイメージできてこそ
思考が現実化してゆくのだと言われています。

そこには、潜在意識の存在が関わっていると言うのです。



強烈にイメージすると、
無意識のうちにインストールされたイメージが潜在意識に働きかけて、
望んだようになるよう行動する、というのがその理由です。



成功者のまねをしていたら、同じものの考え方になるとか
毎日、夢を眺めるだけで、それに沿った行動しかしなくなるとか

いろんな理由が考えられますが、人間の意識が変われば
行動と結果が変えられる、という証拠のようなものだと思います。


起業を成功させたい人は、自分が最終的にどうなっていたいのか?
ということを明確にしておくことは、非常に重要です。

自分や利益のことだけでなく、

世の中はどう動いていくのか?

どのようにして社会貢献してゆくのか?

会社はどうなってゆくのか?

ということを明確にビジョンとしてイメージできることは
起業家としての最も重要な使命と言えます。


漠然とこうなりたいというのはだれもが描く幻想ですが、
具体的になればなるほど、現実化する可能性の高いビジョンとなります。

3年後のイメージ
10年後のイメージ
30年後のイメージ

しっかりと見据えることができるのなら
方向性を間違うことなはいでしょう。


しかるべき計画のもとに、実行に移すことができて、
乗り越えなければならない試練も、超えてゆくことができるでしょう。


起業を決意したら、明確なビジョンをまず持ちましょう。
自分が進むべき道しるべをしっかりと見据えましょう。


これは、絶対に外せない起業の成功因子です。

2010/08/30

起業の生命線

ブルーオーシャン戦略というのが、ちょっと前に良く聞かれました。
競合がいないところで、悠々とビジネスの勝ち組になる
そんなイメージだったと思います。

基本的に、起業を目指す方はそこを目指したいものです。

例えばビジネスの失敗には、次のようなものがあります。
1.ビジネスが認知されなかった
2.ビジネス自身に需要が無かった
3.競合に負けてしまった
4.利益が出なかった

他にもいろいろあるかと思いますが、
立ち上がった後の失敗の代表例はこんなところでしょう。


ビジネスを立ち上げるにあたり、不可欠な要素はたくさんありますが
ワクワクや情熱は、無くてはならない重要な要素だと感じています。


よく聞く失敗例の中に、
うまくいかなかったのでやめたというのがあります。


うまくいかなかったとは、抽象的な表現ですが

●どれくらいの期間やってみて、うまくいかなかったのでしょうか?

●どれ程の起業努力をして、うまくいかないと判断したのでしょうか?

●そもそも、本当にうまくいかなかったのでしょうか?


私の考えるワクワク、情熱とは簡単に消えるような灯ではありません。

ワクワクしているので、仕事でも楽しくてしかたありません。

ワクワクしているので、簡単にやめる気になりません。

情熱があるので、試行錯誤を重ねることが苦になりません。


うまくいかなくてやめる、という判断は
もともと、うまくいくことを想定している
だからこそ抱く感情ではないでしょうか。


勝ち組ビジネスの鉄則は、

○自分が本当にワクワクし、情熱をもって出来ること

○他者とは異なる強み

○受け皿や外的環境

これらすべてが欠けることなく満たされていることです。

ワクワクすることには、
強みが隠れていたり、顕在化していることが多いです。


受け皿や外的環境は変化してゆきますので
潜在的な需要をすくうことができるのならば、
必要とされる時期はいつか訪れるはずです。


私の考える、勝ち組パターンは次のようなものです。

ワクワクの源泉に気づく

ワクワクの能力を極める

強み(コアコンピタンス)が顕在化する

ビジネスが成功へと動き出す


ビジネスの勝ち組には、どんなことにも先おいて
自らが情熱を持って取り組めることに着手する
というエッセンスが無い限り、成就することはないと断言できます。

深い動機づけやビジョンが心の底にしっかりと根付き
そこに力を注ぎこんでいくことができれば、
顧客の心に響く日がやって来ることに期待できます。


コアコンピタンスをワクワクから導き出す
これが私が前提として考える、起業の条件です。

2010/08/23

嫌な気持ちを1秒で切り変える方法

まとまった休みにしかできないことは、行事としてやる方が
気持ちの整理もつきやすくて、落ち着く気がします。

自分だけのルールを作るのも、心の健康に良いかもしれません。


私は、このお盆休みも普段と変わりなく過ごしたのですが、
家族と触れ合う機会の多いこの時期に、気づいたことをお伝えします。


家族と向き合えているという人はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

向き合うということ自体、曖昧だという方もいらっしゃるでしょう。

家族が多ければ多いほど、楽しいことがたくさんあり
もめ事も起きてしまうのが実状ではないでしょうか。


そもそも、なぜ面倒なもめ事が起きてしまうのでしょう?

それは、いつもの自分のペースを無意識に守ろうとしていたり、
いつもの自分にない緊張感、倦怠感を持っている
ということに、原因はないでしょうか。

子供がおじいちゃん、おばあちゃんの家では言うことを聞かない。
義理の実家の家では思い通りに過ごせない。
リラックスしていない、車の運転や暑さでバテている

そんな時に、気分を少し萎えさせることが起きたとすればどうでしょう?
カンシャクとして発散する場合もあれば、
過食などの現実逃避に走ることもあるかもしれません。

こんな時には、無意識に誰かを非難していることが多いです。
どうして、言うことを聞かないんだ!
どうして、思いやりがもてないんだ!

典型的な負のスパイラルです。
感情的になると、あまり良いことはありません。

こんな気持ちにならないためには、
まず自分が落ち着いていることです(前回談)。

落ち着いて、誰かではなく、自分をじっくりと見てみましょう。

○どんな顔をしていますか?
○何に気持ちが高ぶっていますか?
○本当に相手が問題なのですか?
○どうすれば落ち着けますか?

自分自身に向かって、心の中で声をかけてみましょう。

原因は、誰かでなく自分にあることが分かります。
分からなければ、もう一度、客観的に聞いてみます。

客観視できたら、逆の行動をとってみましょう。

うまく整理できた気持ちを思い出して、笑ってみる。
深呼吸して、気持ちいいな~と言ってみる。
ジャンプしてガッツポーズしてみる。

誰かが見てもプラスの感情を持つような行動を
あえて、”意識して”とってみてください。


そうすると、気分が変わってきませんか?

子供には、未発達な部分があって難しいようですが
大人になっていれば、前頭葉の発達により
感情を自らがコントロールできるようになります。

怒りなどの負の感情を鎮めて
(怒ることも時には必要ですが・・)

まず行動を意識的に変えてみるとで
感情がプラスに向かうこともできます。


”自分の中にすべての原因がある”

この真実に気がつけば、
格段に毎日の暮らしが充実してくると思います。


感情を変えるために、意識して行動を変えてみるというのも
感情をコントロールして、コミュニケーションを上手にとる手段です。

2010/08/16

幸せを引き寄せるコツ

暑くなってくると誰もが集中力を欠いたりするものですが
このことについてお話したいと思います。


幸せというものは、ある側面から見ると
自身がプラスの感情を感じている状態や
相手からプラスの感情を受け取ることだと思うのですが、

幸せは、引き寄せ易くすることができます。


それは、余裕を持つこと、落ち着いている状態でいること
無理をしていないこと、あるがままの状態であることです。


いくつか書きましたが、ひとつ例をお話します。

夏は、気温の関係で汗をかいたり、食欲が減退したりするので
たいていの人が、疲労しやすくなっています。

疲労気味の人が成りやすい傾向としては、
物事が面倒になったり、倦怠感につつまれたり
カッとなったり、イライラし易くなります。

相手に対して攻撃的になるのは、直接的、間接的であっても
【自分の中に溜まっているモヤモヤを、相手に発散している】
実は、結構よくある現象ですよね。

体の状態というものは、思ったよりも思考や行動に影響していますから、
暑さとうまく付き合わないと、

気持ちが負の状態に振れやすい
と言い換えることができるかもしれません。


気持ちが負の状態に振れやすくなると
誰かに対して攻撃的、閉鎖的、拒絶的になりますから
相手からも基本的には同じ反応が返ってきます。

これが、負の連鎖となって、感情を更に陰の状態に落とします。


それでは、逆に暑くても
心静かに、ゆったりと余裕を持って、
自身をしっかりと持っていられると、どうなるでしょう?

受け手の立場に立って反応を返すことが可能になりますから
当然、相手からは気持ちの良い反応が返ってきやすくなります。

また、心が平穏であれば自分のことも見えやすくなります。


体を健康な状態に維持すること
心を落ち着いた状態に意図的に持ってゆくこと
これらは、非常に有効で、大切なことだと分かります。


そうであれば、暑さという環境に対して
有効な状態をもたらす環境を、自分でどう作りだすのかということが
幸せを引き寄せる戦略となります。


体をいい状態に維持するためには、
食事と睡眠は何よりも大切だといえます。
しっかりと栄養を摂り、十分に休むことは意識しましょう。

暑さに対しても、エアコンに頼りっきりになって
自律神経を狂わせないということも非常に重要です。

海や森に出かけて、自然の涼しさを五感で体感したり
子供たちと一緒になって楽しいことをするということも
とても大切なことだと思います。


体と心が落ち着いた状況を継続して維持できれば
結果として幸せな感情を受け取ることが多くなることでしょう。

2010/08/08

成功の思考と失敗の思考

起業家さんにもいろんなタイプがいらっしゃいますが、
私の目から見ていても、このままで上手くいきそうな方もあれば
方向修正したほうが良いのでは、と感じる方もあります。

起業家というステージであれば、ブレイクする前の段階だと思うので
起業家さんの成功しそうなメンタルとは何かを掘り下げてみます。


まず、成功の定義とはなんでしょうか?

○ 起業の目的が達成されること

○ 望む収入が手に入ること

○ その道のプロとして社会に認知されること

○ 自分が満足している状態

思いつくのはこんなところです。
どれも漠然としているかもしれませんが、まさにここがポイントです。


成功に、明確な到達点が見出しにくいということです。
人によってばらつきが激しいのも特徴でしょう。


一方で、失敗の定義はどのようなものでしょうか?

● 望んだ結果が得られなかった

● 事業の継続が困難になった

● 生計を立てられなくなった

● 社会に認められなかった

失敗の文言を見ていると、過去形であることに気がつきました。


この過去形を、現在形に変えてみるとどうでしょう。

● 望んだ結果が得られない

● 事業の継続が困難になる

● 生計を立てられなくなる

● 社会に認められない

並んだ言葉は、現在や将来の悩み事になってしまいました。


つまり、失敗を決めているのはそこで終わりだ
と自らが決めてしまった、止まってしまったときになります。


逆を言うと、あきらめない限りは
失敗ではないと言い換えることができます。


第3者の意見を自分の意見とするのが、特に日本人には多く見られますが、
失敗だと決めるのは、自分なのだと気づけたのならば

自分ができると信じてさえすれば、失敗はありません。


誰かが失敗ということも、本人の考え方しだいでは、
ただの思い通りにいかなかった結果でしかありませんから、
思い通りにいかなかった原因を分析して修正するだけです。

こうすれば確実に思う方向へと近づいてゆくことでしょう。


この事からも、もっとも重要で、意識しておきたいことは
自分自身のモチベーションが維持できるのかということにつきます。

うまくいかなかった結果を素直に受け止めて改善できるか。
もう一度トライしてみる気持があるのか。
このような心の持ちようが、成功へのプロセスを形作るはずです。


モチベーションの源は、真に望んでいる欲求であったり
自分を信じる心であることが多いでしょう。

そのような、自分自身を楽しみながら進んで行ければ
いつの日か、成功は手に入れられるもの、ではないでしょうか。

目標達成には、時間の概念が不可欠とされていますが
時間に捕らわれ過ぎると、大切なものも見逃しがちです。

本質としっかり向き合い、ゆっくり時間をかける心構えも大事です。


冒頭で延べたとおり、もともと成功とは漠然としているものですから、
内面の成長の変化とともに、到達目標自体が変わることもあります。

困難や挫折も含めて、じっくりと人生を楽しんでみるのも
幸せな生き方のひとつ、ではないでしょうか。

2010/08/02

不安は歓迎すべき感情

私自身も起業家ですが、当然周りにも同じ起業家はたくさんいます。
起業家は、ほとんどの場合が個人でスタートします。

そもそも、やりたい事があって起業することが出発点なので
一念発起して、やろうとスタートする人が多いように思います。

起業家として成功している人には、いくつかのパターンがありますが

副業としてやっていた事が、いつの間にかブレイクしていたとか
タイミング良く、ビジネスパートナーが現れたとか
成功者と知り合いになれたことが成功につながった
などという意見が聞かれます。


しかし、現実は厳しいものです。

思ったとおりに行動計画が進まない。

顧客が集まらない。

成果が上がらない。

成功しない理由は、挙げればきりがありません。
そんな中で、何かにつけ付きまとうのが、不安という感情です。


不安という感情は、通常マイナスイメージとして捉えられます。


このまま、うまくいかなかったらどうしよう。

生活してゆけるのだろうか。

欲しがっているお客さんは、いるのだろうか。

自分にできるのだろうか。

この不安という感情は、未経験のことを体感していると
常に感じる感情と言ってもいいかもしれません。

つまり、新しい行動をしているからこそ、生まれる感情です。
行動していること自体は、とても良いことですから
あとはやり方や、時間的な要素を加味してあげればいいだけです。

スピードが速くなっている現代では、
結果を早急に求める人が、非常に多い気がします。


そんな時は、経験者のアドバイスが生きてきます。
その道のプロを、メンターとして仰いでいる人も多いでしょう。


不安は、現実可能であることに挑戦していると感じる感情です。
それは、自分にはできるだろうと考えているからに他なりません。


例えば、私がプロ野球選手になりたかったとして
不安になるでしょうか?

ならないですね。
無理ですから(笑)

では、私がトレーナーとして一人前になりたいというのは
不安になるでしょうか?

なります。
なりたいと思っている自分がいて、イメージできるからです。

つまり、不安という感情は
自分の中で実現可能であると思っている範囲にのみ感じる
と言い替えることができるかもしれません。

もし、不安に思っていることがあったら
実は、心の奥底では本当はやってみたかった事かもしれません。

そんなこともあり得ます。


それから、不安という感情には
人を通常以上の力を出させる力もあります。

不安に思うとマイナスの方向に転換させるのか
プラスの方向に転換させるのかで、全く違いますが、

不安をかき消すために、より一層の努力を自分に求める
という状況が発生します。

これが、不安を力に変える感情のパワーです。


感情をいい方向に向けることができるという事は
自分の望む成果を得られやすいという事です。

どんな感情にも真摯に向き合う事で
自分との対話が生まれ、ひいては良い結果をもたらします。


不安とうまく付き合ってゆく心構えは
起業家にとってなくてはならない要素だと思います。

2010/07/29

自分の強みを探すコツ

サラリーマンの方であれ、起業家の方であれ
自らの強みを知っているのと知らないのとでは、雲泥の差があります。

企業単体の場合で例を挙げると、
営業部、経理部、統括本部、開発部など社内の部署がそれに該当します。

同じ営業部の中でも、市場開発、営業企画、営業本部など
だんだんと専門分野に、絞り込みが行われてくるのが分かります。

より専門的な分野に特化することで、
進むべき方向性が明確になったり、差別化できる力が生まれます。


どんなポジションにあっても、自分しかできない強み=USPを持つことは、
誰かに必要とされるには、必須です。

誰かに必要とされるという事が、需要や注文に繋がり
最終的には、収入や信頼へと繋がってゆきます。
それを実現したのが、ブランドやネームバリューでしょう。

どんな方でも、自らの強みを知り、磨くことが
仕事における第一歩、と捉えることができると思います。


それでは、自分の強みはどうやって見つけるのでしょうか?
これには、誰もが試行錯誤していることでしょう。


ヒントは、記憶にあります。
過去にさかのぼると、いろんなものが見えてきます。

●どんなことに興味を持っていたのか?

●どんなことで褒められたことがあるのか?

●時間をかけていたことは何なのか?

あげてみればかなり単純ですが、結構難しい作業です。

なぜなら、自分が体験したり、考えていることは
思ったよりも無意識状態であることが多いからです。


記憶を辿るのが苦手な方は、思いだすツールを利用するとよいでしょう。

昔のアルバム、日記、好きだった曲などがそれに当たります。
見たり、聞いたり、読んだりしているうちに
自分の昔を体感していると、ぼんやりと思い出されます。

そこに挙がってくるいろんな要素が、才能の宝庫です。


意識しない状態で、もう既に自分が持っている能力ですから
自分が持っている能力なんて大したことない
と思う傾向が、非常に強いようです。

ですが、取るに足らないと思っている能力を
実は欲しがっている、という人はたくさんいます。

それが見つけられなかったり、欲しい人があることを知らないだけです。


お笑い芸人なんて、見た目だけで判断すれば
巷にいる、ただの面白いおっさん連中かもしれないですが
メディアに出れば、立派なタレント(=才能)です。

おそらく、人を笑わせるという事が楽しかったり
好きだったりした才能を、努力で伸ばした結果なのでしょう。


更に、才能を2つ以上かけ合わせると、
完全にそのひとしか持っていないオリジナルな才能が出来上がります。

お笑い芸人なのに、歌が上手いとか、料理がうまい、となれば
個人の輝きが増すのは、テレビを見ていれば、よく分かりますね。

小栗旬の映画監督とか、福山雅治にカメラとか、挙げればたくさんあります。


私はこれをUSPだと思っています。


ほとんどの場合、自らの過去を見直すことなく過ごしていますから
自らの才能に気付かないまま、今の自分があるだけです。

仕事をするという事は、自らを掘り下げることからはじめてみると、
随分と違った自分を見つけることができるでしょう。


ポイントは、あせらずじっくりと、自分を信じて棚卸しすることです。

2010/07/18

最初の一歩を踏み出す

目標達成について、今日は少し考えてみようと思います。

あなたには、夢がありますか?

どんな自分になりたいでしょうか?


私の場合は、独立起業することが目標の一つでしたが、
あとは起業家として成功し、家族と楽しく暮らすことが夢です。

起業家としての成功が何なのか、という点は今も模索中ですが
社会貢献と信頼が最終的な到達点だと思っています。


誰もが夢を持っています。

しかし、簡単に達成できるものは、夢にはならないでしょう。
ひょっとして自分ではできないかもしれない、
ぐらいのものだと思います。


夢や目標を達成するには、3つの大切な要因があります。

最も大切だと思うのは、成し遂げたいと思う強い願望です。
強い動機付けがなければ、夢には到底たどり着くことはできないでしょう。

もうひとつは、小さな一歩をまず踏み出すということです。
起業家として成功したいと思うのであれば、
どんな仕事をしたいのか、と考える事が小さな一歩かもしれません。

最後に、どちらも継続すること。

これら3つがどうしても必要不可欠です。


スポーツにも、趣味にも、仕事にも、人間関係にも
すべて当てはまることだと思いますが

内面の願望、あこがれと、外面の行動が伴って初めて
結果が表れます。

思うように結果が出ない場合は、
内面、外面のどちらかが欠けていたり
継続できないことに帰結する場合が多いのではないでしょうか。


内面と外面とは、どちらも不思議な側面を持っていて・・・

モチベーションが高まれば、行動に表れます。
行動してみると、モチベーションが高まります。


どちらもお互いに影響を与えるんですね!


気分が乗らないときは、少しだけやってみる。
行動に移せないときは、夢を描いた地図を見てみる。

そんなアイデアや工夫が、
夢への階段を少しずつ登る、ちょっとした秘訣なのかもしれません。

2010/07/12

人生を輝かせるツール

先週末は、NLPのセミナーを受けてきました。
NLPってご存知ですか?

簡単に言うと、人間のコミュニケーションスキルを経験則から学び
今の生活をより良くする学びを得ることのできるプログラムです。

NLPは幸せと切っても切れない関係にあると私は考えていて
興味のある方は、NLPをいろいろ検索してみて下さい。
もちろんメールを下さっても結構です。

NLPはいろんな分野で展開されていて、
活用方法は無限にあるところも面白いです。

アメリカの某大統領もこの手法で当選したと言われています。



さて、本日は幸せに必須のアイテムについてお話したいと思います。
気になりますよね・・・・


いきなり答えを言いますが、

それは、本です。

なーんだと思われている方も多いことでしょう。


本とは、何かについて専門的な見解を得られた著者が
出版社の方と長い時間と労力をかけて綿密に作られる
いわば、情報のるつぼです。

知りたい情報に合致した本を選ぶ能力と興味さえあれば
先人の有用な知恵や知識を僅かな金額で得られることができます。

成功者には読書家が多いことからも証明されていますから
くどい説明は不要でしょう。


そこでよく聞かれる言葉は、
忙しくて本を読む時間がないとか、
本には興味がないなどという意見です。

無理して読む必要はありませんし、時間がない人は読めないでしょう。
ですが、自分が興味を持っていて、合致した本が目の前にあれば
きっと読まずにはいられないと思います。

忙しい人には、時間を有効に使う事が出来る本もたくさんありますから
本を読むことで、忙しさから一歩脱出することも可能です。

まずは、本の素晴らしさに気付くこと。
自らの興味を理解していること。
このあたりが重要であると感じます。


個人の見解はいろいろあるかもしれませんが
マンガ本やDVDなどでも、考えながら、気づきながら味わうができると
近い効果が得られるのではないかとも思います。


読むだけでは当然何も変わりませんが、
モチベーションをあげる効果も期待できて、
幸せな人生が近づいてくることは間違いないでしょう。

2010/07/05

お金とバランス

大好きな事をしてお金持ちになる、という本があります。
私が少なからず影響を受けた本田健さんの書かれた本です。

お金は今の世の中で、なくてはならない存在です。
幸せになるためには、お金が不可欠だという人もいるでしょう。

その通りだと思いますが、お金だけにとらわれていては、厳しいと思います。
資産家の方が皆、幸せかというと、そうでもない人もいらっしゃいます。
このことからも、お金だけに特化するのは危険です。

バランスのとれた人生観が大事です。


では、バランスのとれた人生観とは何でしょう?

私は、家族、仕事、友人、資産の4つだと考えています。
これらが一つでも欠けてしまうと、幸せから少しだけ遠ざかる気がします。

家族、友人は、特に説明は不要だと思いますが、
仕事については、自分が大好きだと思えることであること。
資産は、自分の身の丈に合っていて不安のない状態であること。

これらが私の考える幸せの必要条件です。

よくあるお金持ちでも幸せではない、という例には
家族や友人をないがしろにして、仕事は成功しているが幸せではない
という話が多いように思います。

友人とビジネスを立ち上げたが、考えが一致せずに分離して
その後に成功を収めたという方もいらっしゃいます。


逆に、大好きなことを仕事にして、人間関係も良好な人
つまり、お金がなくても楽しく暮らしている人も存在します。


お金はとても大事ですが、大好きなことや家族、友人と比べると
優先順位は低くなるという事なのかもしれません。

このあたりは、私が億万長者でないので何とも言えませんが(笑)。


大好きなことを仕事にできて、家族や友人と楽しく生きることができれば
ひとつの成功モデルだと言い変えることができるのでしょうか。

とはいえ、お金や資産も大切なことには違いありません。
そのためには、道を極めるということが必要になると感じます。

同じ期間、同じクリーニング店という仕事に就いていたとして、
お客さんが喜ぶ顔や、きれいにすることが大好きで仕事をしている人と
クリーニング店家系の成り行きでクリーニング店をしている人と
仕事に対する情熱の量では、どうしても開きが出るでしょう。

道を極める事にはいろんな困難があると思いますが
こころざしがすべてを左右すると思います。

大好きなことで道を極めた人は、オンリーワンとなり
周りにファンが集まりやすくなります。
ファンの後ろ盾があるビジネスほど心強いものはないと思います。


人間関係と大好きな仕事をバランスよく進めてゆくことで
幸せな人生を生きる可能性は、ぐんと高まるのではないでしょうか。

2010/06/28

幸せに生きるために

父の日に娘たちからプレゼントをもらいました。

プレゼントそのものも嬉しいですが、
どのプレゼントにしようかと考え選んでくれたことや
あれこれといろんなプロセスを経て用意してくれた過程(感情)に対して、
なんともいえない温かな感情がこみあげます。

ただ、私のリアクションが期待を下回ってしまった現状に
まだまだ自分の至らなさを強く感じさせられました。

オーバーリアクションも必要な時ってあります。



人にはいろんな幸せの形があるかと思いますが、
ここでは仕事についての幸せについて考えてみたいと思います。


幸せな仕事とは、何でしょう。

顧客に満足されることでしょうか。
大きな収益をもたらすことでしょうか。
生きがいを感じることでしょうか。

いろいろな考えがあると思いますが、答えはすべて正しいと思います。

そして、幸せな仕事にたどり着くまでには
どうしても必要な事があると私は考えます。


それは、
物事を肯定的にとらえること
です。


私は、最近とても自信をなくしている方に出会いました。
表情は暗く、間違いなく現状には満足をされていません。

アドバイスを求めてやってこられているのですが、
いろんな話をすると返ってくる答えは
「わたしには、できない。」
ということでした。
様々な良くなるであろうアドバイスをしていても
出来ないと考えている人を好転させるのは、難しいに違いありません。
いえ、決して自らでは良くはならないのです。

良くなる人(賢人)は、自分に参考にならない話を聞いたとしても
参考になる部分を盗んで、習得しようという行動に変えることができます。


仕事で幸せを得たいと考えているあなたは、
ひょっとすると現在は幸せな仕事ではないのかもしれません。
幸せでないとすれば、なぜ幸せでないのでしょうか?

その答えの一つに、否定的なスパイラルがあると思われます。

幸せでない人の言語パターンは、
「どうせ」「できない」「わからない」「失敗した」「無理だ」

一方で幸せな人の言語パターンは
「どうすればいいのか」「とりあえずやってみよう」「できるだろう」
「これでいい」「良かった」「次はこうしよう」

このような傾向があるように思えます。


幸せパターンと、そうでないパターンとでは何が違うのでしょう。

起きる現象が同じであったとしても、そこに意味付けするのは自分です。
意味付けが否定的であればあるほど、モチベーションは下がります。
逆に肯定的であればあるほど、物事はうまくいくと思いませんか?

物事すべてを肯定的にとらえるなんて無理だ!
と思われた方、無理だ!と考えていることがもう無理なのです。

ひとつの賢人の例です。

メジャーリーガーのイチローは、交通事故でピッチャーを断念しました。
信じられませんが彼は、バッターではなくピッチャーが本分だったのです。
今では、交通事故に感謝しているといいます。
交通事故でもうだめだと思っていれば、今の彼は存在しません。

できなくても、やってみて次に期待する、うまくいく方法を考える。
肯定的にとらえる習慣が、幸せになる前提条件だと考えます。

そのためには、肯定的な解釈をする人とつきあう事が大切です。
今大好きな人がいるとすれば、その人は自分には肯定的な人のはず。
(ここでいう大好きな人は、恋愛とは別物ですが・・・)
大好きな人の良いところを、まねるところから入るのが自然です。

まずは、できるところからやってみるのが良い結果を生みます。
一度、お試しください。

2010/06/21

やる気がでなくても

やる気って必要ですよね。
どうしてもやらなければならない事には、やる気が必須です。

モチベーションを上げるために、どんな工夫をされていますか?

私の場合は、やる気を出すためによく本を読みます。
それでもダメなときは、思いっきり現実逃避します。

もうダメな状態になる前に、やらなくてはどうしようもなくなりますので
やる気なんて関係なくなってしまいます(汗)。


人々には、いろんなやる気が求められています。


社員がどうしたらやる気を持って実績をあげてくれるのか

子供がどうしたら勉強に励んでくれるのか

父親はどうしたら楽しいところにたくさん連れて行ってくれるのか


もはや、モチベーションを高めることは必須の世の中です。

私も、本を読んではモチベーションが上がり、気分が高揚します。
絶対にやってやるぞ!という気持ちが湧き起こります。

ですが、長くて半年もあれば忘れ去ってしまう事がほとんどです。
平均すると2週間ぐらいが関の山かもしれませんね。
何かから受け取った熱くなった思いは、いつの間にか忘れてしまいます。


あなたもそうではないでしょうか。

だとしても、全く問題ありません。
むしろ当然だと思います。


そもそも、やる気とは何なのでしょう。
ワクワクするものを自然とやっていると、それはやる気なのでしょうか。

好きだからこそ続けていることは、やる気があるからなのでしょうか。


つまりはやる気とは、やりたくないことをやらないといけない、という
能動的ではなく受動的な状況においてのみ必要な事だと言えます。


暇な時間にやってしまう事には、やる気が必要ありません。
好きな事をやるのに、やる気は必要ありません。
どうしてもやりたいと感じる事には、やる気が必要ありません。

うまくいく方法は、やる気をだす必要がないことを見つけることです。

やる気を出さずに、やりたいと感じることにも
ひとつではなく、いろんなものがあると思います。

私の場合ですと、
読書をすることであったり、
新たな気づきを得ることであったり、
知らない土地に出向くことであったりします。

そんな自分の大好きな事を、
できるだけたくさん書きだしてみるということはおすすめです。

大好きな事をやり続けることの中には、きっと
あなたの才能を光らせることのできるものが必ずあります。

それを見つける努力は忘れないようにしましょう。


仕事を見つけるという事ではなく、
いつの間にか好きな事が仕事になっていたという状況の人が
世間には少なからずいらっしゃいます。


そんな人を目指してみるのは、いかがでしょうか。

2010/06/14

不一致のもたらす不幸

ある鉄工所の親のもとで育ったAさんは、
小さい頃から苦労をしていた親の姿を目の当たりにしてきました。

手形の不渡りによる資金繰りの悪化

資金繰り悪化による、従業員への給料が払えない苦しみ

生活への不安

これらが身にしみていた両親からは、立派な企業の会社員になることが
一番安定で賢い選択であることを、常々教え続けられてきました。

Aさんもその事を疑うことなく、懸命に勉強して一流大学を出て
みごと一流商社に勤めることができました。

勤勉で真面目なAさんは、顧客からはもちろん社内の評価もよく
トントン拍子に出世して、30代にしてマネージャーに任命される程でした。
収入の面でも若くして成功者の仲間入りです。

マネージャーとなったAさんは、更に一生懸命働くようになって
いつも会社には朝早く出て、夜遅くまで頑張っていました。
休日出勤もマネージャーとして当たり前のようになっていました。


そんなある日、外勤から戻ってきたAさんは顔色が悪く
トイレに立った後、遂に気を失って倒れてしまいました。
原因は、過労とストレスでした。

入院したAさんは、いつの間にか体重は20キロ増えて
肝硬変を患っていたことが判明しました。
結局入院して退院するのに2か月以上かかってしまいました。


Aさんは、最初は仕事がそこまで辛くはなかったようですが、
責任あるポジションになるにつれ、心理的な負担が増えたようです。
加えて4人家族で転勤族だったAさんは、家族と接する時間が減り
転勤が原因の家庭内不和がいつしか当たり前となっていました。

仕事と家庭との狭間で、心理的な負担を感じていましたが
忙しい日常に流されるまま、既に感覚はマヒしていました。
そこへ過労が重なったことが今回の病気の原因でした。



さて、毎日を忙しくバリバリと頑張っているサラリーマンの方には
決して関係ない話ではないと思いますが、いかがでしょうか?

一流企業で活躍して、世間から見れば幸せなサラリーマンですが
蓋を開けてみれば決して幸せではない人も多く見られます。


何に向かっていけばいいのでしょうか。

何のために生きているのでしょうか。


これからの日本は人口が減り、老人が増え、若者が減り
ますます厳しい時代になると言われています。
そんな中でも幸せに生きてゆくために、何が必要でしょうか?

企業が淘汰されてゆくであろう今後も
不安なく過ごしてゆくために、今の方法を続けてゆくということ
そのものも考えるべき時期に来ているとも言えるのではないでしょうか。

2010/06/07

今の仕事楽しいですか?

もうすぐ梅雨ですが、周りに5月病の人っていませんか?

5月病は、新しく就職、入学した方が新しい環境に触れてしばらくして
緊張感の薄れとともに感じる心のストレスやけだるさであったり

会社にいるベテランでも、目的の達成後や自分を振り返った時に感じる
空虚感や不安、あせりなどもあるかもしれません。

いずれにしても、5月病は心の不調を訴えるものです。


人間は、一人で生きてゆくことはできませんが
そうかといっていつも誰かと一緒という訳にもいきません。

自分という中に、しっかりとしたものがあって初めて
誰かの存在を受け入れ、共存できるものだと思っています。


5月病の原因の一つには、心と行動の不一致というのもあるかと思いますが
多くの場合は、社会に抱く幻想が関与していると思います。

良くある世間の常識には、
責任感を持って仕事を全うするというのがあります。

誰かに与えられた責務、仕事はきっちりと果たすのが責任であり、
誰もがそのことを当たり前だと考えています。

しかし、その責務を与える背景は重要です。
仕事から与えられる責務は、自分が望んだものと異なる場合も
少なからずあるからです。

いまの就職難の時代、自分が思った職業に就けず
一番したかった仕事ではない事をしている人もいるでしょう。

はじめのうちはごまかすことができるかもしれませんが
やりたい気持ちを抑えていたとすれば、それだけ心はストレスを感じます。

与えられた仕事の延長線上には、何かしらの意味はあるものですが、
少なからず自分の将来像が見える場合は問題ありません。


こんな場合は、よく考えた方が良いでしょう。

● 何のために仕事をするのか、考えていない。

● 忙しくて、とりあえず目の前の仕事を片づけて一日が終わる。

● 仕事をするのは社会人として当然のことだ。


ありがちな事かもしれませんが、当てはまる方は注意が必要です。


自分の中に、しっかりとした信念や考えがない分
外からの影響に翻弄されやすくなる
つまり、心が悲鳴を上げるパターンに繋がりやすいからです。

仕事が収入を得て生活するためだけならば、
黄色信号だと思った方が良いと思います。

今の世の中は、いろんな物があふれ暮らしは豊かに見えます。
しかし、実際の心の中といえばどうでしょうか?

いろんなものが効率的になり、距離が縮まり
すぐにいろんなものが手に入る世の中です。
その分、心の豊かさを失っている面は無いでしょうか?

忙しすぎたり、人以外に相対している時間が多かったりして
自分自信や大切な人に対して向き合う時間が減っていないかという事です。


自分の心を満たすものは、人によって千差万別で
それぞれに意味のあるものだと思います。

心を満たすものをたくさん抱えていれば
私はそれだけ自分自身が安定すると考えています。


仕事についても同じです。
仕事はつらいものだとか、仕事だからやらねばならないんだ
という考えは気をつけた方が良いでしょう。

ワクワクする仕事、ワクワクがある仕事をするべきです。

自らが仕事に対して意味を見つけられるうちは成長となりますが
そうでない場合は、ただのストレスでしかありません。

今やっている仕事、これから進んでゆくであろう仕事に対して
楽しみや意義を持っているでしょうか?
やらされるようなことになっていないでしょうか?

もしも、自分以外のためにと考えているのであれば
もう一度よく考えると良いと思います。


考えてもダメならば、家族と良く触れ合ったり
自分の好きなものとたくさん触れ合う事をおすすめします。

2010/05/31

本当に大切なもの

社長との面談は、本社での会議中に行われました。
社長抜きでの全体会議だったのですが、私は途中で呼ばれて
社長室で1対1の面談となりました。

社長
「どうしたの?」


「すみません。」

社長
「説明してくれんと、解らんじゃない。」


「はい。・・・・・」

社長には既にいろんな人からの情報が入っているのですが、
決して自ら話をしようとはされませんでした。
人から聞いた話と、直接聞いた話との違い、
その事を良く理解されているからだと思います。

私は、今の仕事は好きである一方で、役職が不向きで集中できていないこと。
家族が転勤で参っていて、特に妻の調子が良くないこと、
妻の実家に戻りたいこと、サラリーマンを辞めたいこと。
これらを感極まって言葉足らずな表現ながらも、すべて正直に話しました。

社長は一度だけ、社長のお願いという事で地元の支店で働けばいいじゃないか
という意見も下さいましたが、収入の面で難しいことを伝えました。
務めていた会社の収入が少ないと思ったことはありませんでした。
ただ、転勤に不満の妻からは、収入が足りていないという事を
常々言われていた私が、コンプレックスを感じていたのです。

いろいろな考えの結果、決めた事であるという意思を伝えた後、
社長は地元に遊びに行った時は、良い話を聞かせてくれという言葉をかけて下さいました。
本意ではなかったかもしれませんが、懐の深さを感じたのを覚えています。

会社は一人の人材を育てるのに相当の費用を投資しています。
人材は資源ですから、人材流出は間違いなくマイナスです。
しかし、社長は責めるでもなく、納得して頂けました。

このときに、今まで勤めていた会社の良さを実感したのでした。


しかし、そんな会社を辞めた今も後悔の念は微塵もありません。
それは、自分にとって大切なものに気付いているからだと思います。

多くの人にとって、仕事は収入を得ることの手段だと思いますが、
収入を得る手段として今の仕事を続けることと、
家族みんなが幸せであることを考えた時に、
同時に満たされることはない、と気付けたのが良かったなあと心から思えます。

2010/05/24

仕事に無くてはならないもの

私が最後に勤めていた支店は、拠点が群馬と新潟にありました。
新潟はまだ歴史が浅いため、支店の出先という形で
所長が切り盛りをしてくれていました。

まず最初に思ったのが、
所長にすべてを打ち明けなければいけないという事です。

上層部には伝えたので後は、いかにして
後を濁さずに身を引くのかという事に注力が必要です。

次の新潟への出張を控え、所長を食事に誘いました。
後から聞いた話ですが、なんとなく嫌な予感がしていたと言っていました。


所長
「今日は何かあるんですか?」


「・・、いや。」


何かを察していたのかしきりに、何かあるんですか
と聞かれるのには少々戸惑いを感じましたが、
食事も一通り食べたかなと思うところで切り出しました。



「会社を辞めようと思う。」

所長
「・・・・。」

「ここに来た時からそんな気がしていました。」


私は素直に、ダメマネージャーっぷりを嘘偽りなく全て話しました。


所長

「私は、今までの上司で一番尊敬していたんですね。
過去いろいろな上司の方と仕事をさせて頂いたんですが、
本当に支店長が僕の中では一番なんです。
そんなことしていた話を聞いてもそれは変わりません。」


「!!」


感動してしまった私は、部下の前でボロボロに泣いてしまいました。
所長も男泣きでみっともない風景だったと思います。

しかし、このときに感じた喜びは忘れることはないでしょう。

そして、人からの言葉がこれほどありがたく感じたのは久しぶりでした。
所長の人柄がそのまま出たのだろうと思います。

会社を辞める時も、後に信頼できる人が控えていれば
そんなに心配することはありません。


経験は重要ですが、経験だけで仕事の力量が計られるわけではありません。
仕事に無くてはならないものは、一生懸命さや素直さだと思います。


経験を積んで多くの人は素直さや一生懸命さがなくなりますが、
関係なくそれらを持ち続けることができる人が最後に笑うのだと思います。


所長に限らず、素直さと一生懸命さを持っている人材は
苦労しながらも、きっと成功してゆくことでしょう。

2010/05/19

悩んでいるのは自分だけじゃない

妻と常務に辞めることを伝えたその日の夜、

10月の心地よい涼しさを味わいながら歩いて家路に向かう途中、

仲の良かった同期のSやんに電話をしました。



「・・・・・・。」

Sやん
「どした?珍しいね。」


私は仕事柄、電話を最低でも1日30本以上受けたり、かけたりしていますが
本当は電話が大嫌いです。

プライベートでは携帯を持っていません。



「・・・、辞めようかと思って、会社。」

Sやん
「なんで、何で???」


一番仲が良かった同期なので、全てを包み隠さず話しました。


その第一声、

Sやん
「・・俺もな、あんたやから言うけどな、・・・あかんねん。」



びっくりしたその内容は、

社内恋愛をもう1年以上していてまだ誰にもばれていないが、
相手もいい年で遠距離のため、
結婚のプレッシャーがかかっているという事でした。

彼も私と同じ、支店長だったので仕事が大変で
そっちの方に時間がとれないのは容易に想像がつきました。

付き合っている彼女は、転勤する前の同じ職場の女性で
私もよく知っている人でした。
まさか付き合っていたなんて、誰も知らないでしょう。
親友の私も知らないくらいですから。


誰しも、うまくいってそうに見えても
本当の心の奥底までは誰にもわかりません。


実際、会社の中でも比較的うまく言っている支店のマネージャーが
突然辞めるなんてことは、何かがあると思われて仕方がありません。


ですが、心に引っかかっていることにしっかりと向き合い
自分の納得のいく答えを出した後だったので
いろんな方の説得にも流されることもなく進んでゆくことができました。


どんな悩みも、必ず自分が答えを出さなければ
他の人の出す答えでは解決できません。


そのことをSやんと話し合い、
いずれまた戻ってきてほしいという言葉を最後に電話を切りました。


電話しながら泣いてしまっていた涙ももう止み
次に思い浮かんだのは、同じ支店の所長でした。


所長にも伝えなくてはいけないな・・・。


これからは動揺を与えないように要人に伝えてゆくこと
引き継ぎを意識して仕事を進めること

に重点に置いて行動してゆく必要があります。

2010/05/10

もう、迷わない

嫁との話し合いを終えた後、

会社に戻り、机に着くなり辞表を書きはじめました。


後から気付きましたが、辞表には体裁があります。
一身上の都合により退職いたしますの文面だけあれば
後は余計な文章は不要なんですよね。

私は、そういう事も知らずに
ただ、現状の心情を書き綴り、三役に辞めさせて下さいという内容で
ワードで文章を作り、即行でメールにて送信しました。

メールで送信するという事も、普通では無いことでしょう。
それくらい思いは先へと進んでしまっていました。

ひと通り書きあげて、普通ならば動揺するのかもしれませんが
妙に落ち着いた気分になりました。

もう、辞めるんだなあと思うと
不思議な感覚が湧いてくるのを感じました。
もう会社に属していないような錯覚です。


それから1時間もせずに常務から電話がかかってきました。

常務
「今から行くから!」


「!!!」


常務はとても忙しい身です。
日々全国を行脚されていて、その日も東京へ戻られる途中だったようですが
そのまま、群馬まで行くからという内容で電話は切れました。


夜も7時30を過ぎたころ、ホテルの中華料理屋に
常務と私は座っていました。


常務
「何で辞めるん?」

いつもと変わらないながらも、心配そうな口調です。


「実はずっと思っていて、いろいろと考えた末の結果です。」


常務は、私が将来社長になられる器だと感じているほどの方です。
人情味があふれながら、人脈を生かし、切れる考え方で
今までいろいろな功績を残してこられています。

この時に話して下さった内容は、
自宅が自営業で大変な苦労をし、自営ではやめようと思われたこと、
これからの会社に、私が必要な存在であること、
どうしてもだめなら、今の会社の代理店をやったらどうかという提案、
などでした。

大変、ありがたい話ではありましたが
どんな素晴らしい説得であっても、一度決めた心を動かされるくらいなら
辞めるなどとは言ってはいけないと思っています。



男に二言はない。


一度決めたら、やるしかない。



常務も最後には分かって頂けたようでした。


駅にお送りするときに


常務
「悲しいなあ・・・。」

と言って、うっすら涙を浮かべながら改札を通られる後ろ姿に
思わず涙が伝って流れていました。


人通りが多い中でしたが、流れる涙が止まらずに
しばらく、後ろ姿を見ながら見えなくなった後も立ちつくしていました。

2010/04/28

会社辞めます。

出張中に会社の携帯電話に一通のメールが届きました。
情報システム部という、ネットワーク関連を管轄している部署です。

どきっ としました。

思い当たる節があります。


支店長のパソコンから、以下のサイトに
膨大な通信のやり取りが確認されています・・・


そのサイトは、FXサイトでした。


あろうことか、私は勤務中に仕事をしながら
FXのチャートを見ておりました。


ログに膨大なデータのやり取りが残っていた日は、
私がサイトを閉じるのを忘れて外へ出かけてしまった日でした。

「やってしまった・・・。」

ついに、来るべき日が来た気がしました。


メールをもらったことで、仕事に集中できていない自分が再認識され
もう、指揮を取る立場でいるわけにはいかないと強く思いました。


出張から帰ると、電話で伝える勇気もなく、パソコンを開き
三役と人事部長に正直に謝罪のメールを送り、土日を迎えました。


月曜日の朝に、尊敬する直属の常務から朝一番に電話がかかってきました。

常務
「部下に示しがつかんだろ?どうするの?」


「・・・辞めます。」

常務
「何言ってんの・・・」

常務は驚いて電話ではあまり話ができませんでしたが、
びっくりしていた様子でした。


でも、私の中では一つの結論がもう出ていました。

その日に妻にすべてを説明して、心中を打ち明けました。


「・・・もう、辞めたいと思う。」


「・・・辞めたら。」

意外とあっけない答えに少々戸惑いましたが、
もともと転勤で疲れ果てていた嫁は、私の様子も見た上で
すんなりと受け入れてくれたようでした。


もう、後は行動に移すのみです。

2010/04/22

独立っていいなあ


こんばんは、天職ナビゲーターの山口です。



会社員を辞めることを決心したことを前回お話ししました。
今日は、辞めるきっかけになった事件、その1についてお話しします。


もうそろそろ会社を辞めないといけないと思い始めたころ
タイミング良く、起業して20年経った社長さんにお会いしました。

新規営業の一環です。


お会いした社長さんは、会社を辞めてしまった人を探している
というお話をされて、じつは経営している会社は辞めた人ばかり
を雇用しているという事が分かりました。


辞めた人ばかりを雇用する理由は、会社の大変さを理解していて
自分のポリシーがあって合わなくなったからという人も多く
仕事は出来る人が多いので、そこがとても良いという事でした。


賃金面でも折り合いがつきやすいとも言っておられました。


他にも、銀行の融資は、景気が悪くなると途端に貸し渋るので
景気の良い時に銀行からお願いに来た際に低金利で借りておくとよい。
とか、


借りたお金は一切手を付けずに
自らの会社の資金の範囲で小さく地道にやってゆくのが良い
とか、


起業をするなら一度会社に入って勉強した後
35歳ぐらいからが一番良い
などというお話を伺いました。


仕事柄、いろんな経営者の方と話す機会に恵まれましたが
自らが経験、成功されてきた経営者のお話は、
本を買って読むよりも非常に参考になりました。


独立を考えはじめていた私には3時間という面談時間は
あっという間でした。


今になって考えてみると、
独立しようという選択肢がはっきりと見え始めたのは
この社長さんとの面談以降であった気がしています。


あなたにもいろんな出会いがあると思います。
女性かもしれませんし、本かもしれません。


自分の中に何となく引っかかるものであったり
興味を惹きつけられるものを知っておくということは
あなたを理解する上ではとても重要なことになります。


自分の好きな人であれば、どんなところが気に入っているのか、
気になるものは、なぜそれに魅かれているのかという
根本のところに気がつくと、自分への理解が深まることでしょう。


まずは、自分が何に興味があるのか?
というところに意識を向けてみて下さい。


私の場合は、独立成功している社長さんとの面談が
自分の心のどこかで望んでいることに気がつくことができました。


そこに、私にとって非常に大きな事件(きっかけ2)が発生します。
このことで私は辞める行動に移すことを決定的にしました。


転勤族サラリーマンの生活


はじめまして、山口と申します。



不況にあえぐこの今の時期に、後先考えず脱サラしました。
なぜいまこの時期にと思われる方がほとんどだと思います。


まずは、そのきっかけをお話しします。



私が、13年勤めた会社を辞めると決心したのは2009年の10月でした。

製造業を主な得意先として、品質保証のためのコンサルタントをメインに
全国展開している企業に勤めていました。

私の担当は群馬県を拠点として群馬、新潟、長野のエリアに展開していました。

会社自身の業績は、私が入社してからずっと右肩上がりを続けてきていて、
数ある日本企業の中でも超優良企業の部類だったと思います。


支店での総責任者である私が辞めるなんてことは
本来あってはならないことです。
実際、会社には動揺を与え、辞めるまでには多少の時間がかかりました。


ではなぜ、辞めることになったのか
その経緯をお話ししたいと思います。


私は、この会社の仕事が大好きでした。

日本の消費者は超過敏な性質であるために、
メーカーは日々、細心の注意とコストをかけ製造しています。

そんな中、お客さんのところへ出向き、改善の必要なところについて
相談にのり、テコ入れし、うまくいった場合は非常に感謝されます。

時には大変なこともありますが、本気だからこその結果です。


しかし、社内ではマネージャーの立場としての仕事が多くなり
社内の取りまとめや会議などに出向くことも多くなりました。
出張が増え1か月の5日~7日は家に帰れなくなりました。
後から考えると現場から離れることは、あまり好ましくなかったようです。


更に決定的だったのは、家庭の環境です。

転勤族だった私の家族は、四国の地元が大好きな嫁と子供たちでした。
地元に近かった頃は、連休のたびに帰省していましたが、
北関東と四国を、5人でたびたび移動することは経済的に困難です。


知り合いのいない生活をしてゆく過程で、
出張で帰宅しない夫と、手のかかる3人の娘を一人で育てる中で
妻は大きなフラストレーションを抱えることになりました。

群馬で3年経過した妻の状態は、プチ鬱な状況になり
ひどい時は、頭痛で朝は1週間程度は起き上がれず
子供に対してはヒステリックな状況が目に余りました。

子供たちも笑顔がめっきり少なくなり、家に帰るのは
苦痛以外の何ものでもなくなりはじめていました。


そんな中で、現状への疑問が起き始めていた時に
ひとつのきっかけが起きます。