もうすぐ梅雨ですが、周りに5月病の人っていませんか?
5月病は、新しく就職、入学した方が新しい環境に触れてしばらくして
緊張感の薄れとともに感じる心のストレスやけだるさであったり
会社にいるベテランでも、目的の達成後や自分を振り返った時に感じる
空虚感や不安、あせりなどもあるかもしれません。
いずれにしても、5月病は心の不調を訴えるものです。
人間は、一人で生きてゆくことはできませんが
そうかといっていつも誰かと一緒という訳にもいきません。
自分という中に、しっかりとしたものがあって初めて
誰かの存在を受け入れ、共存できるものだと思っています。
5月病の原因の一つには、心と行動の不一致というのもあるかと思いますが
多くの場合は、社会に抱く幻想が関与していると思います。
良くある世間の常識には、
責任感を持って仕事を全うするというのがあります。
誰かに与えられた責務、仕事はきっちりと果たすのが責任であり、
誰もがそのことを当たり前だと考えています。
しかし、その責務を与える背景は重要です。
仕事から与えられる責務は、自分が望んだものと異なる場合も
少なからずあるからです。
いまの就職難の時代、自分が思った職業に就けず
一番したかった仕事ではない事をしている人もいるでしょう。
はじめのうちはごまかすことができるかもしれませんが
やりたい気持ちを抑えていたとすれば、それだけ心はストレスを感じます。
与えられた仕事の延長線上には、何かしらの意味はあるものですが、
少なからず自分の将来像が見える場合は問題ありません。
こんな場合は、よく考えた方が良いでしょう。
● 何のために仕事をするのか、考えていない。
● 忙しくて、とりあえず目の前の仕事を片づけて一日が終わる。
● 仕事をするのは社会人として当然のことだ。
ありがちな事かもしれませんが、当てはまる方は注意が必要です。
自分の中に、しっかりとした信念や考えがない分
外からの影響に翻弄されやすくなる
つまり、心が悲鳴を上げるパターンに繋がりやすいからです。
仕事が収入を得て生活するためだけならば、
黄色信号だと思った方が良いと思います。
今の世の中は、いろんな物があふれ暮らしは豊かに見えます。
しかし、実際の心の中といえばどうでしょうか?
いろんなものが効率的になり、距離が縮まり
すぐにいろんなものが手に入る世の中です。
その分、心の豊かさを失っている面は無いでしょうか?
忙しすぎたり、人以外に相対している時間が多かったりして
自分自信や大切な人に対して向き合う時間が減っていないかという事です。
自分の心を満たすものは、人によって千差万別で
それぞれに意味のあるものだと思います。
心を満たすものをたくさん抱えていれば
私はそれだけ自分自身が安定すると考えています。
仕事についても同じです。
仕事はつらいものだとか、仕事だからやらねばならないんだ
という考えは気をつけた方が良いでしょう。
ワクワクする仕事、ワクワクがある仕事をするべきです。
自らが仕事に対して意味を見つけられるうちは成長となりますが
そうでない場合は、ただのストレスでしかありません。
今やっている仕事、これから進んでゆくであろう仕事に対して
楽しみや意義を持っているでしょうか?
やらされるようなことになっていないでしょうか?
もしも、自分以外のためにと考えているのであれば
もう一度よく考えると良いと思います。
考えてもダメならば、家族と良く触れ合ったり
自分の好きなものとたくさん触れ合う事をおすすめします。