2010/08/02

不安は歓迎すべき感情

私自身も起業家ですが、当然周りにも同じ起業家はたくさんいます。
起業家は、ほとんどの場合が個人でスタートします。

そもそも、やりたい事があって起業することが出発点なので
一念発起して、やろうとスタートする人が多いように思います。

起業家として成功している人には、いくつかのパターンがありますが

副業としてやっていた事が、いつの間にかブレイクしていたとか
タイミング良く、ビジネスパートナーが現れたとか
成功者と知り合いになれたことが成功につながった
などという意見が聞かれます。


しかし、現実は厳しいものです。

思ったとおりに行動計画が進まない。

顧客が集まらない。

成果が上がらない。

成功しない理由は、挙げればきりがありません。
そんな中で、何かにつけ付きまとうのが、不安という感情です。


不安という感情は、通常マイナスイメージとして捉えられます。


このまま、うまくいかなかったらどうしよう。

生活してゆけるのだろうか。

欲しがっているお客さんは、いるのだろうか。

自分にできるのだろうか。

この不安という感情は、未経験のことを体感していると
常に感じる感情と言ってもいいかもしれません。

つまり、新しい行動をしているからこそ、生まれる感情です。
行動していること自体は、とても良いことですから
あとはやり方や、時間的な要素を加味してあげればいいだけです。

スピードが速くなっている現代では、
結果を早急に求める人が、非常に多い気がします。


そんな時は、経験者のアドバイスが生きてきます。
その道のプロを、メンターとして仰いでいる人も多いでしょう。


不安は、現実可能であることに挑戦していると感じる感情です。
それは、自分にはできるだろうと考えているからに他なりません。


例えば、私がプロ野球選手になりたかったとして
不安になるでしょうか?

ならないですね。
無理ですから(笑)

では、私がトレーナーとして一人前になりたいというのは
不安になるでしょうか?

なります。
なりたいと思っている自分がいて、イメージできるからです。

つまり、不安という感情は
自分の中で実現可能であると思っている範囲にのみ感じる
と言い替えることができるかもしれません。

もし、不安に思っていることがあったら
実は、心の奥底では本当はやってみたかった事かもしれません。

そんなこともあり得ます。


それから、不安という感情には
人を通常以上の力を出させる力もあります。

不安に思うとマイナスの方向に転換させるのか
プラスの方向に転換させるのかで、全く違いますが、

不安をかき消すために、より一層の努力を自分に求める
という状況が発生します。

これが、不安を力に変える感情のパワーです。


感情をいい方向に向けることができるという事は
自分の望む成果を得られやすいという事です。

どんな感情にも真摯に向き合う事で
自分との対話が生まれ、ひいては良い結果をもたらします。


不安とうまく付き合ってゆく心構えは
起業家にとってなくてはならない要素だと思います。