天職という言葉を、しばしば聞くようになってきました。
私自身のフィルターにかかっているだけ、ともいえますが・・。
一昔前の日本と違い、物質的に恵まれてきた今では
精神的な満足に向かっているのが明らかです。
必死で働くサラリーマンに疲れたり、
ふっと、自らの人生について考えさせられることがある。
そんな人が増えているのかもしれません。
私がビジネスマン時代に、一際心惹かれたのは、
「大好きな事こそ仕事にするべき」という発想でした。
それまでの常識では、
●楽しいことは、仕事にすると楽しくなくなる。
●好きな事をして、食べてゆくことはできない。
こんなことが、私たちの意識に擦りこまれていたように思います。
しかし、実際はどうでしょうか?
私の周りには、仕事が好きだと言っている人は、意外と結構いたりします。
好きだと言っている人ほど、成功者が多いのは言うまでもありません。
仕事をしているうちに好きになった、というものも多かったのです。
だとすれば、大好きな事を仕事にするのは、ありではないでしょうか?
そこには、いくつかのコツがあると思われます。
それは、自分の好きの分類分けです。
好きな事を自分で仕事にする場合は、オーナーになります。
まず、自分でオーナーとなって仕事をするということで考えます。
オーナーとは、経営をすべて切り盛りしなければなりません。
仕事の大枠には次のようなものがあります。
1.顧客に提供するものを考える
2.顧客に提供するものを作る、与える
3.損益計画を立てる
4.広告、営業活動をする
5.会社の内部体制を整える
6.社内教育
7.帳票類の記録
まだまだあるかもしれませんが、これくらいは最低限必要です。
こうやってみてみると、
結構な幅をもった内容が必要であるのが分かります。
雇用される側であれば、求められる能力は一部分でもOKです。
ですが、オーナーともなればすべての資質が必要になります。
そういった意味合いでは、あることが好きという資質よりも
ほとんどが嫌いでないことが重要なのかもしれません。
アウトソーシングも重要な考え方ですが、
最終的な意思決定は、オーナーの力量に左右されます。
ですので、好きな事を仕事にするのに
ワーカーとしてやってゆく方針は、比較的に実現可能で
オーナーとしてやってゆくのには、
十分な見通しと、情熱や覚悟が必要である、ということに尽きます。
好きな事で起業するのか、好きな事で就職するのか
ここを十分に考えるのがとても大切です。