2011/03/07

会計力を磨きましょう

確定申告の時期ですね。


開業していない方は、
源泉徴収で会社がほとんどをやってくれていますから
特に意識もしないでしょうが
事業主ともなれば、そうは行きません。


税金について知ることは、利益を上げることと同じです。
ルールを守った上で、できる限りの節税に努めることは
最終的に手元に残す資金が増えることを意味します。


個人事業主向けの著書だと、
塚田祐子さんの書籍が一番しっくりきました。
ご参考にどうぞ。
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税理士さんに頼むという選択肢がありますが、
税理士さんに全てをお任せするのはおすすめしません。

税理士の仕事というものは、税務に長けているはずですが
それだけで十分とは言えないのです。


私が重要だと考えているのは、考え方やスタンス、性格です。
あくまでグレーゾーンを渡らないという税理士は
印象として頭は固く、パートナーとなって金銭的なメリットはありません。
代わりに、クリーンな地盤が出来上がります。

一方で、グレーゾーンを自らで線引き
事業主に見解を解きながら指導をしてくれる税理士もいます。
こうなると、公認会計士に近い存在になってきます。


どちらを選ぶにしても、事業主の方針や考え方が重要です。
人選もしっかりと本質をとらえて、サポートしてもらわなくてはいけません。


私が考える会計力とは、
帳簿上での仕訳の工夫や経費の振り分けを指してはいません。


これらはどちらかと言えば、申告用の帳簿作成スキルです。
それよりも、大切なのは実際の運営状況を判断するスキルです。


会計力とは、自分の運営している会社の状況を
数字として客観的にみることができるという力だと考えています。


事業を進めていくにあたって、
先を読む力もある程度必要だと思いますが
現状の運営状況を正確に判断することができれば、
修正するポイントが明確に分かります。


財務諸表をしっかりと読み説き、
弱点となる部分にテコ入れをしたり
強みを更に強化したりすることこそ、事業主に必要な力だと言えるでしょう。


お金の流れをつかみ、力の入れどころ、抜きどころについて
しっかりを判断できる力を育てましょう。


それにはやはり、専門家の力添えが是非とも必要な部分になるはずです。


数字が小さいうち、雇用が少ないうちは需要は少ないかもしれませんが、
規模が大きくなり、目が届きにくくなるほど重要になってくるでしょう。