2010/06/28

幸せに生きるために

父の日に娘たちからプレゼントをもらいました。

プレゼントそのものも嬉しいですが、
どのプレゼントにしようかと考え選んでくれたことや
あれこれといろんなプロセスを経て用意してくれた過程(感情)に対して、
なんともいえない温かな感情がこみあげます。

ただ、私のリアクションが期待を下回ってしまった現状に
まだまだ自分の至らなさを強く感じさせられました。

オーバーリアクションも必要な時ってあります。



人にはいろんな幸せの形があるかと思いますが、
ここでは仕事についての幸せについて考えてみたいと思います。


幸せな仕事とは、何でしょう。

顧客に満足されることでしょうか。
大きな収益をもたらすことでしょうか。
生きがいを感じることでしょうか。

いろいろな考えがあると思いますが、答えはすべて正しいと思います。

そして、幸せな仕事にたどり着くまでには
どうしても必要な事があると私は考えます。


それは、
物事を肯定的にとらえること
です。


私は、最近とても自信をなくしている方に出会いました。
表情は暗く、間違いなく現状には満足をされていません。

アドバイスを求めてやってこられているのですが、
いろんな話をすると返ってくる答えは
「わたしには、できない。」
ということでした。
様々な良くなるであろうアドバイスをしていても
出来ないと考えている人を好転させるのは、難しいに違いありません。
いえ、決して自らでは良くはならないのです。

良くなる人(賢人)は、自分に参考にならない話を聞いたとしても
参考になる部分を盗んで、習得しようという行動に変えることができます。


仕事で幸せを得たいと考えているあなたは、
ひょっとすると現在は幸せな仕事ではないのかもしれません。
幸せでないとすれば、なぜ幸せでないのでしょうか?

その答えの一つに、否定的なスパイラルがあると思われます。

幸せでない人の言語パターンは、
「どうせ」「できない」「わからない」「失敗した」「無理だ」

一方で幸せな人の言語パターンは
「どうすればいいのか」「とりあえずやってみよう」「できるだろう」
「これでいい」「良かった」「次はこうしよう」

このような傾向があるように思えます。


幸せパターンと、そうでないパターンとでは何が違うのでしょう。

起きる現象が同じであったとしても、そこに意味付けするのは自分です。
意味付けが否定的であればあるほど、モチベーションは下がります。
逆に肯定的であればあるほど、物事はうまくいくと思いませんか?

物事すべてを肯定的にとらえるなんて無理だ!
と思われた方、無理だ!と考えていることがもう無理なのです。

ひとつの賢人の例です。

メジャーリーガーのイチローは、交通事故でピッチャーを断念しました。
信じられませんが彼は、バッターではなくピッチャーが本分だったのです。
今では、交通事故に感謝しているといいます。
交通事故でもうだめだと思っていれば、今の彼は存在しません。

できなくても、やってみて次に期待する、うまくいく方法を考える。
肯定的にとらえる習慣が、幸せになる前提条件だと考えます。

そのためには、肯定的な解釈をする人とつきあう事が大切です。
今大好きな人がいるとすれば、その人は自分には肯定的な人のはず。
(ここでいう大好きな人は、恋愛とは別物ですが・・・)
大好きな人の良いところを、まねるところから入るのが自然です。

まずは、できるところからやってみるのが良い結果を生みます。
一度、お試しください。

2010/06/21

やる気がでなくても

やる気って必要ですよね。
どうしてもやらなければならない事には、やる気が必須です。

モチベーションを上げるために、どんな工夫をされていますか?

私の場合は、やる気を出すためによく本を読みます。
それでもダメなときは、思いっきり現実逃避します。

もうダメな状態になる前に、やらなくてはどうしようもなくなりますので
やる気なんて関係なくなってしまいます(汗)。


人々には、いろんなやる気が求められています。


社員がどうしたらやる気を持って実績をあげてくれるのか

子供がどうしたら勉強に励んでくれるのか

父親はどうしたら楽しいところにたくさん連れて行ってくれるのか


もはや、モチベーションを高めることは必須の世の中です。

私も、本を読んではモチベーションが上がり、気分が高揚します。
絶対にやってやるぞ!という気持ちが湧き起こります。

ですが、長くて半年もあれば忘れ去ってしまう事がほとんどです。
平均すると2週間ぐらいが関の山かもしれませんね。
何かから受け取った熱くなった思いは、いつの間にか忘れてしまいます。


あなたもそうではないでしょうか。

だとしても、全く問題ありません。
むしろ当然だと思います。


そもそも、やる気とは何なのでしょう。
ワクワクするものを自然とやっていると、それはやる気なのでしょうか。

好きだからこそ続けていることは、やる気があるからなのでしょうか。


つまりはやる気とは、やりたくないことをやらないといけない、という
能動的ではなく受動的な状況においてのみ必要な事だと言えます。


暇な時間にやってしまう事には、やる気が必要ありません。
好きな事をやるのに、やる気は必要ありません。
どうしてもやりたいと感じる事には、やる気が必要ありません。

うまくいく方法は、やる気をだす必要がないことを見つけることです。

やる気を出さずに、やりたいと感じることにも
ひとつではなく、いろんなものがあると思います。

私の場合ですと、
読書をすることであったり、
新たな気づきを得ることであったり、
知らない土地に出向くことであったりします。

そんな自分の大好きな事を、
できるだけたくさん書きだしてみるということはおすすめです。

大好きな事をやり続けることの中には、きっと
あなたの才能を光らせることのできるものが必ずあります。

それを見つける努力は忘れないようにしましょう。


仕事を見つけるという事ではなく、
いつの間にか好きな事が仕事になっていたという状況の人が
世間には少なからずいらっしゃいます。


そんな人を目指してみるのは、いかがでしょうか。

2010/06/14

不一致のもたらす不幸

ある鉄工所の親のもとで育ったAさんは、
小さい頃から苦労をしていた親の姿を目の当たりにしてきました。

手形の不渡りによる資金繰りの悪化

資金繰り悪化による、従業員への給料が払えない苦しみ

生活への不安

これらが身にしみていた両親からは、立派な企業の会社員になることが
一番安定で賢い選択であることを、常々教え続けられてきました。

Aさんもその事を疑うことなく、懸命に勉強して一流大学を出て
みごと一流商社に勤めることができました。

勤勉で真面目なAさんは、顧客からはもちろん社内の評価もよく
トントン拍子に出世して、30代にしてマネージャーに任命される程でした。
収入の面でも若くして成功者の仲間入りです。

マネージャーとなったAさんは、更に一生懸命働くようになって
いつも会社には朝早く出て、夜遅くまで頑張っていました。
休日出勤もマネージャーとして当たり前のようになっていました。


そんなある日、外勤から戻ってきたAさんは顔色が悪く
トイレに立った後、遂に気を失って倒れてしまいました。
原因は、過労とストレスでした。

入院したAさんは、いつの間にか体重は20キロ増えて
肝硬変を患っていたことが判明しました。
結局入院して退院するのに2か月以上かかってしまいました。


Aさんは、最初は仕事がそこまで辛くはなかったようですが、
責任あるポジションになるにつれ、心理的な負担が増えたようです。
加えて4人家族で転勤族だったAさんは、家族と接する時間が減り
転勤が原因の家庭内不和がいつしか当たり前となっていました。

仕事と家庭との狭間で、心理的な負担を感じていましたが
忙しい日常に流されるまま、既に感覚はマヒしていました。
そこへ過労が重なったことが今回の病気の原因でした。



さて、毎日を忙しくバリバリと頑張っているサラリーマンの方には
決して関係ない話ではないと思いますが、いかがでしょうか?

一流企業で活躍して、世間から見れば幸せなサラリーマンですが
蓋を開けてみれば決して幸せではない人も多く見られます。


何に向かっていけばいいのでしょうか。

何のために生きているのでしょうか。


これからの日本は人口が減り、老人が増え、若者が減り
ますます厳しい時代になると言われています。
そんな中でも幸せに生きてゆくために、何が必要でしょうか?

企業が淘汰されてゆくであろう今後も
不安なく過ごしてゆくために、今の方法を続けてゆくということ
そのものも考えるべき時期に来ているとも言えるのではないでしょうか。

2010/06/07

今の仕事楽しいですか?

もうすぐ梅雨ですが、周りに5月病の人っていませんか?

5月病は、新しく就職、入学した方が新しい環境に触れてしばらくして
緊張感の薄れとともに感じる心のストレスやけだるさであったり

会社にいるベテランでも、目的の達成後や自分を振り返った時に感じる
空虚感や不安、あせりなどもあるかもしれません。

いずれにしても、5月病は心の不調を訴えるものです。


人間は、一人で生きてゆくことはできませんが
そうかといっていつも誰かと一緒という訳にもいきません。

自分という中に、しっかりとしたものがあって初めて
誰かの存在を受け入れ、共存できるものだと思っています。


5月病の原因の一つには、心と行動の不一致というのもあるかと思いますが
多くの場合は、社会に抱く幻想が関与していると思います。

良くある世間の常識には、
責任感を持って仕事を全うするというのがあります。

誰かに与えられた責務、仕事はきっちりと果たすのが責任であり、
誰もがそのことを当たり前だと考えています。

しかし、その責務を与える背景は重要です。
仕事から与えられる責務は、自分が望んだものと異なる場合も
少なからずあるからです。

いまの就職難の時代、自分が思った職業に就けず
一番したかった仕事ではない事をしている人もいるでしょう。

はじめのうちはごまかすことができるかもしれませんが
やりたい気持ちを抑えていたとすれば、それだけ心はストレスを感じます。

与えられた仕事の延長線上には、何かしらの意味はあるものですが、
少なからず自分の将来像が見える場合は問題ありません。


こんな場合は、よく考えた方が良いでしょう。

● 何のために仕事をするのか、考えていない。

● 忙しくて、とりあえず目の前の仕事を片づけて一日が終わる。

● 仕事をするのは社会人として当然のことだ。


ありがちな事かもしれませんが、当てはまる方は注意が必要です。


自分の中に、しっかりとした信念や考えがない分
外からの影響に翻弄されやすくなる
つまり、心が悲鳴を上げるパターンに繋がりやすいからです。

仕事が収入を得て生活するためだけならば、
黄色信号だと思った方が良いと思います。

今の世の中は、いろんな物があふれ暮らしは豊かに見えます。
しかし、実際の心の中といえばどうでしょうか?

いろんなものが効率的になり、距離が縮まり
すぐにいろんなものが手に入る世の中です。
その分、心の豊かさを失っている面は無いでしょうか?

忙しすぎたり、人以外に相対している時間が多かったりして
自分自信や大切な人に対して向き合う時間が減っていないかという事です。


自分の心を満たすものは、人によって千差万別で
それぞれに意味のあるものだと思います。

心を満たすものをたくさん抱えていれば
私はそれだけ自分自身が安定すると考えています。


仕事についても同じです。
仕事はつらいものだとか、仕事だからやらねばならないんだ
という考えは気をつけた方が良いでしょう。

ワクワクする仕事、ワクワクがある仕事をするべきです。

自らが仕事に対して意味を見つけられるうちは成長となりますが
そうでない場合は、ただのストレスでしかありません。

今やっている仕事、これから進んでゆくであろう仕事に対して
楽しみや意義を持っているでしょうか?
やらされるようなことになっていないでしょうか?

もしも、自分以外のためにと考えているのであれば
もう一度よく考えると良いと思います。


考えてもダメならば、家族と良く触れ合ったり
自分の好きなものとたくさん触れ合う事をおすすめします。