2011/02/28

専門家の意見、自分の意見

起業家の仕事は、繁盛するほど一人では不可能です。


足りない分は得意とする専門家に手伝ってもらう事も多いでしょう。
そうすることで、自社の力は確実にアップしてゆきます。


ただし、専門家の意見が万能かと言えば、そうでもない部分があります。
それがどんな部分かと言えば、自分自身がワクワクする部分についてです。

ワクワクには今までにないような新しいヒットが生まれる可能性があります。



マーケティングには、いろんなリサーチの手段があり
必要とする人をターゲットとして、様々な戦略が考えられます。
しかし、理路整然とした専門家の意見が必ずしも合っているとは限りません。


答えが見つからない、ということもある中で
やってみなくては分からない部分も多く含まれます。

ヒットするかどうか分からないということは
売れる可能性も、少なからず持ち合わせているからです。


失敗する可能性は高いかもしれませんが、
ワクワクに基づく新しい試みをトライしてみるかどうかの判断は
事業主が決断すべきところでしょう。


ブランド力が備わっているような大企業であれば
一つの新しいことを立ち上げるのには、膨大な労力とコストがかかります。
その代わりに、少なからずリターンがあります。


個人事業ではブランド力などは無いも同然ですから、
例え新しい試みだったとしても、日の目を見ることは無いかもしれません。

だとすれば、どんな手段で認知してもらうようにするのかは非常に重要です。
ヒットする可能性は、長い時間かかってやっと花開く
というタイプのものも多いと感じます。


長い時間をかけて情熱を注ぎこんできたものが
ある日突然にブレイクする日がやってくる。

近年では、成功までの時間が短くなる傾向がありますが
長い時間をかけたものほど廃れにくいともいえるでしょう。

事業の将来を左右するような方向性を決める時、
専門家の意見はそこそこに、自分の意思決定を大事にしましょう。


ヒットするかどうかは、運の要素、戦略の要素、時代の要素のほかに
自らの情熱が深く関わってくるものなのですから。

2011/02/21

顧客志向の先に見えるもの

爆発的なヒットを飛ばすものには、常識を覆すものが多いものです。


今では定着した感のある、ヤマト運輸の時間指定サービスですが
始まった当初は、業界の意識改革とも言える画期的な取り組みでした。


時間指定などは手間を増やすだけだと思われていたはずですが、
お客があらかじめ在宅時間を伝えるという事は、不在の確率が低くなるため
最終的な荷物の配達にかかる時間を短縮できるというメリットがあります。


結局は、サービスを提供する側ではなく
顧客側に立ったサービスにすることが
企業側にもメリットが出た良い例だと思います。



考えてみれば、こんな事例はたくさんあります。

iphoneのからipadまでヒット商品を連続したアップルもそうです。


音声ファイルの変換、管理のソフトは有料なのが一般的だったのですが
ituneという便利なソフトを無料でユーザーに使ってもらったことが
ipodの爆発的なヒットに繋がっています。


ユーザー側が使いやすかったことが、最終的な売り上げに結びついた良い例でしょう。



どちらの例でも、共通しているのは顧客にとって有益であることです。
つまり、それまでは気付かれていなかった企業の未熟な部分があったことになります。


おそらく、考えれば同様のフラストレーションはたくさん見つかるでしょう。
そこは全てがビジネスチャンスだと捉えることができます。


顧客の視点で物事を見る。

常々言われていることですが、利益優先で考えてしまうと
どうしても見えにくくなってしまうのも事実です。


大企業は舵取りが難しいかもしれませんが、
個人事業主にはブレがありません。


徹底した顧客の視点で物事を捉えれば、
他にまねできないサービスの実現は決して難しくはないでしょう。

難しいのは、より多くの顧客をターゲットにしたときです。


真似できないサービスにいくまでは、徹底的に自分のスタイルを確立させる
というのも個人で戦う非常に有効な戦略の一つだと思います。



2011/02/14

悲しい現実について考えてみる

ここ10年以上3万人以上いる自殺者は、減少する様子はありません。


自殺者の一般像は、年齢が50~60代、無職または会社員
経済的、健康的な問題を感じた男性です。


自殺者の状況を考えてみると
自分の体、家庭も省みず、日本経済を必死で支えてきた団塊の世代が
老後を控えた深刻な不況の波に、精神的にダメージを受けたり
身体的にも追い打ちをかけられて、選んでしまうように思います。


がむしゃらになって生きてきたものの、
定年まじかになり我に返ってみてみると、会社一筋だった人生に
明るい未来が見つけられないといった感じでしょうか。


どれだけ自分と向き合って、大切なものを見失わずに生きてきたのか
ということが非常に大切なことだと思えてなりません。


必死になって会社に尽くして、売上を上げてゆく。
家に帰るのは夜遅くで、家族と満足に向き合う時間はない。
仕事で疲れたところに、夫婦や家族の問題がぶつかる。
ストレスと疲労で体が蝕まれてゆく。


こういったサラリーマン人生を送った結果が
悲しい終焉を迎えることになった結果なのではないでしょうか。


実際の自殺者が3万人とすれば、
自殺したいと真剣に考えている人は30万人、
自殺予備軍は、300万人ぐらいいると考えても良いでしょう。


自らの将来を明るくするために、
まずは自分自身の未来について考えなければなりません。


どんな将来を過ごしたいのか、
何を大切にしたいのか、
自分にとって本当に大切なものが何なのか、


日本社会の歪みは、いろんなところに潜んでいますが
世界規模での変革を余儀なくされているように思えてなりません。


これからのいろんな変容を受け入れるためにも、
今のしがらみは、早いうちに絶っておく方が良いように思います。


会社に依存したり、
他人に依存したり、
自分自身に依存した人生は、
いずれ破たんする日が来るように思えてなりません。



世の中の当たり前に捕われない。

自分が自分の最高の人生をレイアウトする。



それが、これからの人生に不可欠なことだと思います。

2011/02/07

1ヶ月を振り返ってみましょう

1月も終わりですね。
皆さんは、1月の目標が達成できたでしょうか?


達成できたのなら、来月の目標に向かって進みましょう。
達成できなかったのなら、達成できなかった理由を知ることが大切です。

・努力が足りなかった
・目標が高かった
・計画が無謀だった
・計画は実行したが、結果が伴わなかった


いろんな反省の仕方があると思いますが、
反省で必要になるのは、精神論ではありません。

具体的に軌道修正をすることです。


1.努力が足りなかった=どんな行動がどれくらい足りなかったのか。

2.目標が高かった=必要な経営資源、力量を備えた目標になっているか。

3.計画が無謀だった=最終目標を逆算して、現実的な時間配分しているか。

4.結果が伴わなかった=原因分析、行動のレベルアップと戦略の練り直しの繰り返し。


起業家は、自分で計画を立て、実践し、結果を出さなければなりませんが
自分一人ですべてできるとは考えない方が賢明でしょう。


足りない部分の力を認識し、頼れる人に依頼してみる。
これもビジネスの戦略上、非常に大切です。


外注ができない部分は、ビジネスの方向性を決めたり
いつまでにどんなビジネスをしたいのかという構想です。

ココがしっかりぶれないように出来上がっていることが
外注に関しては非常に重要だと思います。



目標を達成するには、2つのプロセスが必要だと感じます。

それは、1~3に該当するような実行前段階の問題と
4に該当する、実行後の問題です。


1~3は、実行する前に既に目標の未達成がほぼ決まっている訳ですが
これは意識することで避けることができる問題です。


1~3の項目で躓かないためにどうするか?


それは、

初めは必ず達成できると思う目標を挙げる方が良いです。



目標は達成するとやる気がでます。
達成しないとモチベーションは下がります。


起業初期の段階では、そう自信がある訳ではないでしょうから、
これなら達成できるという目標、計画を立てましょう。


達成できる癖が出来てから
徐々にハードルを上げるという目標設定の方が
成功する確率は格段に上がるはずです。



行動してたのに達成できない、4のレベルになってはじめて
本来のビジネスを掘り下げる段階にあると言えるでしょう。
事業としてのスタートラインと言って良いかもしれません。


人数の少ない事業からスタートするメリットは
意思の疎通が容易なことです。


向かうべき方向性をしっかりと定めたら
無理のない目標設定と、行動計画を立てて
必ず月度の目標は達成させましょう。



間違っても、この段階で躓くような大企業のまねをしてはいけません。