2011/01/24

北風と太陽

北風と太陽のお話はご存知ですよね。

旅人のコートをどっちが脱がせることができるかを
北風と太陽が競争する話です。


私は、この話を思い出すと、強制力が無意味であることを再認識し
自発的な意思がどれほど重要なものなのかを再確認します。

同時に、人を動かすための原点を思い出させてくれます。



意識していないと忘れてしまいがちなのですが、
自分ばかりを意識するあまり、自分以外への意識が薄れる時があります。


ビジネスを営んでゆくためには、誰かの協力なしでは
時間がかかったり、非効率だったり、成り立たなかったりします。

だからこそ、皆が必死でいろんな工夫をするのですが、
自分のための苦労は、びっくりするほどには報われることは無い様に思います。


それは、自分一人の力でしかないから、ではないでしょうか。



ですが、他人の力を得られた時には得られた分だけ、
しかも個々の特化した能力の分まで、掛け算でそのパワーは増えてゆきます。



自分一人で頑張らずに、複数の人の協力を得ること
それが、ビジネスを成功させるために必須なのは自明です。



そのためには、どれだけ人の協力を得られるのか
という大きな課題が出てきます。


・自分はさておき、相手への真摯な興味を持つ
・相手の望みを把握する
・否定的な態度と言葉は使わず、肯定的な言葉と態度で接する



相手の協力を得るためには、

まず何より、相手を尊重すること
相手の喜ぶことを知り、その役に立つことが重要です。



自分と相手を天秤にかけた時に、
自分を取ってしまうのは当たり前のことかもしれませんが

自分と相手のバランスを上手くとることができたなら
相手の協力も得られやすくなるはずです。



複数の相手に対する真摯な興味と対応は難しいものですが

自分が決めた”この人になら”と思える人に対して
どれだけ力になることができるのか?


という点についても、ビジネス同様に考えてゆく必要があるように思います。